「秋ナスは嫁に食わすな!」といわれるほど、人に食べさせるのがもったいないおいしいナス。今回はそんなナスをご紹介します。ゴールデンウィーク頃に植えたナスが、この夏の猛暑にも負けずまだ元気! という人はぜひ試してみてください。
ナスってこんな植物!
ナスは漢字で茄子、茄、那須と書くナス科ナス属の植物です。原産地はインドの東部、その後中国から日本に伝わったとされ、日本での栽培の歴史は1000年を超えるといわれます。
ちなみに、あの先述の「秋ナスは嫁に食わすな!」の真意は、おいしいものは嫁に食わすんじゃないという嫁いびり説が有力なのですが、実は、夏野菜の多くはカラダを冷やす作用があるため、女性は冷えが大敵なのでできるだけ食べないようにという優しさ、という説もあり。また、ナスはタネをあまり見ないことから、子宝の縁起を担ぎタネのないものを食べると子宝に恵まれなくなる……そんな思いからだという説もあるんです。
ちなみに、和の文様のなかでは「ナス」は「成す」に通じることから、物事の成功に通じるとして縁起を担がれることもあります。
ナスの栄養や成分についてですが、紫の色のナスにはナスニンと呼ばれるポリフェノールの一種があり、抗酸化力で活性酸素を抑え、コレステロールの吸収を抑える作用もあるとされています。また、カロリーが低いのでダイエットにはピッタリの食材なのだとか。ただし、ダイエットにナスを食べる場合には油をあまりつかわない調理方法を選ぶことも大切なのだそうです。
超カンタン! ナスレシピ
ナスを育てていると、時としていっぱいできてしまいどうすればいいの? と迷ってしまうことも少なくないようです。そんなときには塩もみがいいでしょう。食べやすい大きさに切り、塩でもみ、色止めをするなら酢を少しかければできあがり!
好みで粉かつおをふってもよいでしょう。また、塩もみ後のナスにショウガ、シソ、ミョウガなどに香味料を加え、砂糖、ハチミツ、ミソであえれば日持ちがする「ご飯のおかず」に大変身させることもできます。試してみてくださいネ。
定番としてはナスの味噌炒めがオススメ。作り方は、ナスを食べやすい大きさに切り、油で炒め、ミリン、酒を加え、ナスがしんなりしてきたら味噌で味を調えて完成。好みでゴマをふるのもオススメです。
ただ、油をしっかり吸収してしまうこの料理はややカロリー高めに仕上がります。カロリーを減らしたいなら、調理をする前に、電子レンジでナスを一度チンしてから油で炒めましょう。こうすることで油の吸収率をかなり落とすことができそうです。
(写真・取材/グリーンアドバイザー・開運文様研究家 ふじえりこ)
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