これからの季節、ガーデニングを楽しむ人たちにとって強敵となるのが、植えてもいないのに、そして抜いても抜いても生えてくる草花たち。雨が降るたびに
「あ、こんなところにも!」
「いつの間にこんなに生い茂っているの?」
と驚くこともしばしば。種を蒔いたり、苗を植えたりして、大事に育てている草花の成長を楽しむ私たちにとって、そんな草花は、ときにはにっくき相手となります。
とはいえ、そんな草花たちもよ~く見てみると、いえ、チラッとみただけでも、案外かわいかったり、きれいだったり、おもしろかったり、実はとても魅力的。
たとえば、イモカタバミ。南アメリカ原産で小さなピンクの花に、三つ葉の葉っぱがかわいらしいですが、繁殖力があまりに旺盛なため、ときに邪魔者扱いされることも。
ブタナは、タンポポモドキの別名もあるように、花はタンポポにそっくり。ハーブとして食べることもできますし、根っこは、タンポポコーヒーのように炒って飲むこともできるのだとか。背が高く、目につきやすいため、風に揺れる姿もかわいらしいです。
そして、私のお気に入りは、ヒメコバンソウ。花こそ咲きませんが枝からピヨンと伸びた細い脇枝の先に小さな穂(実)がつきます。これがホワホワと揺れる姿が、何とも言えずかわいらしいのです。
小さなガラス瓶に活けて玄関やリビングに飾れば、切り花としても立派に部屋を飾ってくれます。
ふだんは疎ましがられて、はびこると嫌な顔をされることも多い草花たちも、たまには、その生き生きした姿を主役にしてあげるのもいいかもしれませんね。
エバーグリーン編集部オススメサイト
- カタバミ属は種類が多い。
みんなのひろば・植物Q&A「いろいろなカタバミは同一種なの?」(一般社団法人 日本植物生理学会)
- 雑草と呼んでは失礼! かわいい花がたくさん。
(エバーグリーン編集部 まえだようこ)
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