[母の日]今年の母の日は5月14日。おかあさんの好きな花を贈りませんか?|エバーグリーン

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「今年の母の日っていつでしたっけ?」と聞かれる季節になりました。母の日は、5月の第2日曜日と定められていますので、今年は5月14日になります。

 

母の日は20世紀初めにアメリカのアンナ・ジャービスという女性が、亡くなったお母さん、アンの好きだった白いカーネーションを祭壇に飾り、皆にも配り、母親のための祝日を設ける運動をしたことが基になっています。

 

お母さんが健在の場合は赤いカーネーション、亡くなっている場合は白いカーネーションを贈るようになってきていましたが、最近はさまざまな配慮から赤いカーネーションが一般的に広まっています。

母の日といえばカーネーションをイメージしますね

母の日といえばカーネーションをイメージしますね

 

さて、今、花農家さんは母の日直前にお花がきれいに咲くように温度管理や潅水(水やり)を一生懸命調整しています。これから先、母の日まで、暑過ぎても寒過ぎても困ります。母の日に合わせてお花を育てる、というのはすごく難しいことです。多くの皆さんが母の日にお花を贈りたい、とお思いでしょうが、実は母の日ちょうどに届くように注文するのを私はあまりお勧めしたくないのです。

花屋なのに!! なぜ!? と思われるかもしれません。

それは、需要と供給のバランスが著しくかけ離れるのが母の日だからです。もちろん、ちょうど母の日に咲かせられる生産者さんもいるでしょう。多くの生産者さんは長年の経験と勘、またはデータに基づいて生産しますが、ここ数年の異常気象により、開花調整がうまくいかないことも起こりうるのです。

 

今年4月18日に、日本農業新聞で伝えられたように、今年の母の日は残念ながら花の価格が高値となるという予想が出ています。理由は輸入、国産とも天候不順による生育の遅れまたは地域によっては前進のためだそうです。

日本に輸入されるカーネーションの多くはコロンビアやエクアドルで生産されているのですが、4月以降に異例の曇天や雨天が続いたため生育が遅れているのだそうです。

日本も言わずもがな天候不良の影響を受けています。日本の産地は今のところ前倒し(早く出荷されそう)の予想のところが多いようです。ただ、こればかりはふたを開けてみないとわかりません。

 

ですから、生産者さんはもちろん、花屋もどきどきしながら母の日を迎えるのですよ。すべてはお客様に、花を選んで良かった! と思っていただくために。

以上のような理由から、お花は母の日を外して前か後に贈るのがお勧めです。遠くに住んでいる方は、お母様の行きつけのお花屋さんに連絡し、お母様のお好きな色や花を伝えて届けてもらうのが一番だと思います。もちろんほとんどのお客様は母の日近くに贈りますから、母の日に贈らないでほしいということではないのですよ。ちょうど休日ですし、皆さんが集まる良い機会になりますね。

 

それからもうひとつ、アンナさんのお母さんが好きだったのがカーネーションだった、というのが母の日にカーネーションが広まった理由ですから、カーネーションにこだわり過ぎる必要もないと思います。ぜひこれを機会にお母さんに好きなお花や色を聞いてみてくださいね。親子で話をする、というのが一番のプレゼントかもしれませんね。

 

  • 母の日 オススメアレンジメント
赤バラメインで

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パイナップルや百合も入れて

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カーネーションとナデシコを入れて ちいさくかわいらしく

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カーネーションと剣咲きスプレーカーネーション、ナデシコを入れておちついたかんじで

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珍しいメタリックブルーのカーネーションとダイアンサス ラフィーネをいれて

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(高橋植物園 高橋さやか)

 

赤バラメインで