[ガーデニング]ガーデニングスターターのための失敗しないガーデニング(1)~スプラウトを楽しむ~|エバーグリーン

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今回は園芸相談の失敗事例から、初心者が失敗しないためのコツについて紹介します。

 

誰でもカンタン! 失敗しない家庭菜園

春です。いよいよガーデニングシーズン。せっかく苗やタネを購入して植えたり撒いたりしたので失敗はしたくない、と思う方も少なくないはず。園芸相談の場でも失敗しないガーデニングについての質問は数多くあります。そこで、今回は収穫までの時間(栽培期間)が短く誰もが失敗なく育てることができる「スプラウト」を紹介します。

窓辺でもスクスク育つ!

窓辺でもスクスク育つ!

 

スプラウトってなに?

スプラウト(英:Sprout)とは、食用で楽しむことができるマメや葉菜類のタネを発芽させ、その発芽苗を芽と茎を食用にするものです。スーパーなどでは発芽野菜、新芽野菜として売られており、その代表的なものがカイワレや豆苗、モヤシなどです。実はこのスプラウトには、成長した野菜よりも栄養価が高いものも多くあることも知られています。

ホームセンターなどで色々な種類のスプラウトのタネが売られている

ホームセンターなどで色々な種類のスプラウトのタネが売られている

 

失敗知らずのスプラウトを栽培

スプラウトの育て方はとにかく手軽でかんたん。市販されているスプラウト専用容器を使うのもいいですが、専用容器がなくてもカップなどで手軽に楽しむことができます。まず、用意するものはスプラウト専用のタネ。スプラウト専用でななく栽培用のタネの場合には、表面が農薬などでコーティングされているものが多いので使わないほうがよいでしょう。

次に容器ですが、基本的に底に穴が空いていなければなんでもOK!駅弁の容器やペットボトル、牛乳パックなどを利用することが可能です。育て方はスポンジ、コットン、キッチンペーパーなどの吸収資材を容器の底に敷き、給水させ、好みのスプラウトのタネを撒くだけ。タネを撒いたら芽が見えるまでは遮光(フタつきの容器であればフタをして)様子を見ながら、芽がでたら光を当てて育てるだけ。葉と茎がある程度育ってきたら収穫できます。

容器に給水資材としてスポンジを入れる

容器に給水資材としてスポンジを入れる

 

コットンがあればスポンジの上に敷くとタネが動きません。

水を含ませたらタネを撒く

水を含ませたらタネを撒く

フタをする

フタをする

数日放置し芽が出たら蓋を取り光にあてる

数日放置し芽が出たら蓋を取り光にあてる

芽が育ったら収穫可能

芽が育ったら収穫可能

駅弁の容器を利用するのもよい

駅弁の容器を利用するのもよい

フタがあるのでそのまま利用

フタがあるのでそのまま利用

写真は、群馬県のだるま弁当の容器を利用しました。

 

スプラウトは生がいちばん

育てたスプラウト、栄養価をダイレクトに吸収したいなら生がいちばん。サラダで食べることがオススメですが、サラダばかりでは飽きてしまいそうなら流行りのオートミールと組み合わせて利用するのもオススメです。たとえば、オートミールに一度火を通したほぐしたサケか肉のミンチを混ぜ(市販のサケや肉のそぼろならよりお手軽)、ミルク(アーモンドミルクでも可)を注ぎ、好みでチーズをのせ電子レンジで加熱。取り出したら、育てたスプラウトを乗せて完成!朝食や夜食などにオススメの一品です。また、市販のハンバーガーやサンドイッチにスプラウトをプラスするのも栄養価アップに役立ちます。

耐熱容器にオートミール入れる

耐熱容器にオートミール入れる

 

サケのそぼろなどをのせ、ミルクをかけ、D電子レンジで加熱。

できあがりにスプラウトをたっぷりのせる

できあがりにスプラウトをたっぷりのせる

 

スプラウトでも菜園は菜園!

菜園とは野菜を育てること。だから、スプラウトであっても菜園は菜園。これなら庭やベランダがなくても窓辺や机の上で野菜を育てることができます。「今年こそガーデニングの一歩を踏み出したい」と思ったら、まずはスプラウトからはじめてみませんか。

 

(グリーンアドバイザー・健康管理士 ふじえりこ)


窓辺でもスクスク育つ!