物価高! 野菜が家計を苦しめる…でも大丈夫(笑)
なにかと「もの」が値上がりしています。今も続いているロシアのウクライナ侵攻が原因ともされていますが、美しい自然や人の命が砲弾で奪われるのは悲しいことです。その影響はさまざまな国に及び、日本も燃料や原材料の問題で家計が締め付けられ、頭を抱えることが多くなりました。実際、ちょっと前からこの時期200円以下のイチゴが最低でも300円を超えたりして、野菜のお値段がお安くないですね。ってコトもあり、野原で食することができるものを探してみることにしました。「安全に留意して、植物は間違わないように」と最近はしっかりGoogleレンズで植物を見極めているので安心を!
また、作ったら捨てるのはもったいないのでしっかり実食レポもしています。一応、健康管理士の民間資格取得していますし(笑)。前置き長くなりましたが今回はイタドリを紹介します。
イタドリってどんな植物
山菜事典にも登場、そして薬草としても知られているのがイタドリです。漢字では、『虎杖』と書きます。これはコジョウと読み、イタドリは成長すると草丈が大きくなり、茎は軽くて丈夫な杖になりトラ模様だからなのだとか。ちなみに、日本では若葉を揉んでつけると血が止まって痛みを和らげ「痛み取り」になることからイタドリと呼ばれるようになった、ともされるため『痛取』と書かれることもあるようです。そんなイタドリですが、筆者はこの名にはピンとこなかったのですが、もう一つの呼び名「スカンポ」で「あっ、アレか」と思いました。地域によってイタドリは、茎に酸味があるからスカンポと呼ぶのだとか。ちなみに、スカンポに関してはギシギシ(タデ科)、スイバ(タデ科)の別称や呼称としても使われ、いずれも漢字では『酸模』が使われ、酸味がある茎を持つ植物のことのようです。
イタドリを食する
イタドリには検索するといろいろな食べ方があることがわかりました。子どもの頃に、少し太めのものの皮をむき食べたことはありますが、料理としては初です。
まず、イタドリ狩りから。狩りのポイントは、デカいものは避け、地上から20㎝〜30㎝ぐらいまでの若葉と若い茎を狙います。ポキポキと手で折ることができます。
次に洗い、そして熱湯で茹でます。茎の皮をむき、さらに水にさらすという下処理が必要!(ある意味フキの調理法と似ていますが、フキよりやや手間がかかります)。筆者は皮を剥き、適当な大きさに切り、一晩水に晒しました。あとは、お好みで調理するだけ。天ぷら、味噌汁、サラダ、塩漬けなどで使うことができますが、今回はゴマ油でさっと炒め、みりん、だし汁を合わせてみました。甘味のなかにも酸味がある炒め煮が完成!
イタドリは生薬としても知られている
漢方薬のきぐすり(https://www.kigusuri.com/)のサイトによると、イタドリの根を乾燥させたものは、生薬名では虎杖根と呼び、これに甘草を加え琥珀色になるまでコトコト煎じたものを冷やして冷飲子と呼び江戸時代には咳、渇きを止めることができる茶の代用にしたのだとか。また、乾燥させて根は入浴にも使うことができるそうです。
(日本民家生薬検定/中級・グリーンアドバイザー 藤依里子)