イチゴ狩りの季節ですね。家庭菜園で、秋に植えたイチゴの苗も花を咲かせ始める時期です。わが家でも、数年前に植えた苗が次々とランナー(つる)を伸ばして根付き、花を咲かせています。
でも、苗を購入した翌年は、ほとんど実がならずがっかり。日当たりもよく肥料もしっかりやっていたのですが、花さえほとんど咲きませんでした。夏の間も葉はよく茂っていたのですが、秋ごろには元気がなくなり「失敗だったなぁ」とあきらめ半分で鉢から苗を抜き、庭の片隅に植え替えました。植え替えたというより、ただ置いておいた、という方が正しいかもしれません。
ところが、冬を過ぎ春になると、その苗から再びスルスルとランナーが伸びはじめ、新しい苗がいくつもできてきました。「イチゴの苗、生きていた!」というだけでうれしく、せっかくだから、なんとかイチゴを実らせたいと調べてみました。
イチゴをたくさん成らせる3つのコツ
甘いイチゴをたくさん成らせるには、やはりいくつかコツが必要なようです。私でもできた簡単な3つのコツをご紹介しましょう。
(1)肥料の選び方
イチゴの実を育てるためには、リン酸成分が多い肥料(骨粉、バッドグアノなど)を与えます。間違えてチッ素成分が多い肥料(油粕など)を与えすぎると、葉ばかりが茂ってしまいます(私の失敗の原因は、これでした)。
また、袋に記載されている適量を守ることもポイント。たくさん実をつけたいからといって多く与えすぎると、果実が酸っぱくなったり、株に悪影響が及んだりするそうです。
(2)摘花
適切な肥料で育ったイチゴの苗は、花をたくさん咲かせ、それが実になります。全部咲かせてたくさん実をつけたいところですが、そこはグッとがまん。甘いイチゴに育てるためには、一株に花を3~5輪ほどだけ残し、あとの花はとり除きます。残った花に養分を集中させてしっかり育てるためです。
(3)人工授粉
花が実になるためには、受粉が必要です。通常、花粉は、イチゴの花に集まってきた虫によって運ばれ、自然に受粉します。しかし、場所や環境によっては、必ずしも虫の力を借りられるとは限りません。指先で花を少し揺らせて、花粉を飛ばすだけでもよいですが、さらに確実に結実させるためには筆を使うのがおすすめ。咲いている花の中心付近を毛先の柔らかい筆などで、順に撫でいくだけで確実に受粉できます。
もうひとつ。偶然ですが、地面に植え替えた時、ほとんど土をかけずほぼ置いただけのようにしておいたのもよかったようです。イチゴの苗を植える時は、クラウンと呼ばれる根元の部分が半分土に隠れる程度でよいのだそうです。
わが家では、庭に地植えにしていますが、もちろんプランターでもOK。イチゴを育てて、ご家庭でできる「イチゴ狩り」にチャレンジしてみてはいかがですか?
- イチゴの花言葉:「尊重と愛情」「幸福な家庭」「先見の明」「あなたは私を喜ばせる」
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(エバーグリーン編集部 まえだようこ)
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