春が近づいてさまざまな花が咲き出しています。そのなかに、サクラに似て実も楽しめるアンズがあります。
サクラより少し早めに咲き始めるアンズの花。もうすぐサクラの季節だとワクワクしてきます。
バラ科サクラ属のアンズ。アプリコットというほうがわかる方も多いでしょう。中国~中央アジア地域が原産で、日本に渡ってきた時期ははっきりしていませんが、すでに平安時代には薬用として活用されていたようです。アンズの種子を粉にした「杏仁(きょうにん)」が咳止めなどに効くのだそうです。すでにお気付きの方もいらっしゃると思いますが、「杏仁豆腐」もアンズの種・杏仁を粉にして作るので、もともとは薬膳だったのです。
青森から九州まで、花や実を楽しめるアンズは比較的育てやすい花木のようです。ただし、アンズは、基本的には自家不結実(1本では実がならない)性質があるので、違う種類のものを一緒に植えることで、実の付きが良くなるといわれています。
実の収穫は、花が咲いた約2カ月後の6月ごろです。その実は生でも食べられますが、酸味が強いものが多いため、ドライフードやジャム、果実酒などに加工されることが多いようです。そして、アンズの果実酒といえば杏露酒を思い浮かべるのは私だけではないですよね!?
アンズの生産日本一は青森県ということから、寒さに強いことがわかります。ただし、日本一のあんずの里として知られているのは長野県千曲市で、(長野県はアンズの生産量第2位)「一目十万本」といわれるほどアンズが咲き乱れるそうです。
2017年の開花予想は4月5日、満開は4月10日前後と予想されています。可能であればぜひ足を運びたいものです。もっとも、九州でも、花と果実を楽しめる場所があります。3月の下旬から見頃を迎えるようです。少し早めのお花見もいいのではないでしょうか。
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(エバーグリーン編集部 愛垣)
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