みなさん、お久しぶりです。
先週は東京ドームに開催されるテーブルウエアフェスティバルの25周年記念センターガーデンの施工をお手伝いに行ってきました。
このデザインは「万物斉同」というテーマを表現するために、高性種のキンギョソウを大量に使いました。
左のガーデンはイエロー、ピンクのキンギョソウを組み合わせて、ストーンデザインの周りに寄せて、足元には紫、黄、オレンジ色のヒメキンギョソウ、フォーチュンベゴニア、プリムラなど草丈の低い草花で縁取りして、鮮やかで豪華なボーダーガーデンを表現しました。
反対側のガーデンはシラカバの切り枝の間にホワイトのキンギョソウを植栽して、穏やかな雰囲気で、ナチュラルなボーダーガーデンを表現します。対極的なふたつのガーデンを同時に表現することで、平和な世界観をアピールします。
さて、キンギョソウ(Antirrhinum majus )は、オオバコ科キンギョソウ属の多年草です。花色が鮮やかで、茎先に穂状に多数の花を咲かせます。花に近づけると、甘い香りがしてきます。かわいいキンギョを思い出させる花形が特徴で、この名前がついたといわれています。
品種が多くて、高さが30㎝くらいの矮性品種が鉢植え、花壇植えに使われています。50~60㎝の中間品種と100㎝以上の高性品種は花壇植えはもちろん、切り花として花屋でもよく見られます。また、咲いた花を切り取って、ドライフラワーにすることもできます。
キンギョソウの育て方は簡単で、初心者でも気軽に育てることができます。日常管理は日当たりと水やりが大切です。高温多湿に弱いので、乾燥気味になるよう水やりをします。湿度が高いと、株ごとが蒸れたり、立ち枯れたりして、生育が悪くなってしまいますので、日当たりと風通しのいい場所で管理することをおすすめです。
キンギョソウは、鉢植え、花壇植え、切り花などたくさんの楽しみ方ができますので、ぜひお好みの品種を選んで自宅のガーデンデザインを試してみませんか。
(千葉大学大学院 園芸学研究科 任倩玉)
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