菊のようで、菊ではない
フキのようで、フキではない、この花は?
これは「ツワブキ(石蕗)」です。
キク科ツワブキ属のツワブキは、日本や台湾が原産の常緑多年草です。艶のある大きな葉があります。秋に菊に似た黄色い花を咲かせている姿を思い浮かべる方も多いかもしれません。が、園芸品種も多く、白やオレンジなど1年を通して花を楽しむことができる植物です。
ツワブキの葉の形は、フキに似ていますが、フキは春から夏にかけて成長し、秋になると葉が落ちるので、ツワブキと違う属の植物です。
そもそも、ツワブキという名前は、「艶のある葉を持ったフキ」、「ツヤブキ」が「ツワブキ」に転じたといわれています。確かにツワブキとフキの葉はとてもよく似ていますね。
また、ツワブキは、花や葉姿を楽しむだけでなく、葉や茎が食べられます。九州では、惣菜として見かける「キャラブキ」を、このツワブキで作るそうですよ。
キャラブキを作るポイントは、ツワブキに含まれる有毒のピロリジジンアルカロイドを取り除くため、しっかりとアク抜きすることが大切です。フキとツワブキそれぞれでで作ったキャラブキを食べ比べるのもいいですね。
- ツワブキの花言葉:「困難に傷つけられない」「愛よ甦れ」
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- ツワブキの調理法を詳しく知りたい方へ
ツワブキ/石蕗/艶蕗/つわぶき:食べ方と栄養価(旬の食材百科)
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(エバーグリーン編集部 愛垣)
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