「もう枯れた?」と何度もあきらめかけて、そのたびに復活してくる花があります。その花は、ユリオプスデージー。マーガレットに似た形の鮮やかな黄色の花と粉を拭いたようなシルバーの葉っぱが魅力のキク科の植物です。
実は、今年の梅雨時にも、一度ピンチがありました。春には次々と花を咲かせていたのに、花が終わる梅雨の時期になったら、とたんに元気がなくなり、全ての葉っぱが真っ黒に。とても見苦しくみすぼらしい姿になってしまったのです。
そんなユリオプスデージーを復活させるのは、そう難しいことではありませんでした。ただ、思い切って切るだけ。まずは、黒くなった葉っぱをとり除いて、しばらく様子を見ていました。数日後、よく見るとところどころから小さな新芽が出ているのを発見。その新芽を残すように、それより上の枝を30センチほど、思い切って切りました。すると、小さかった新芽がスクスクと成長。秋を迎えた今では、すっかり元通りに。白っぽく輝く葉を多く茂らせ、黄色い花も次々と咲かせ始めました。
堅強なユリオプスデージーは、実は、私のようなズボラさんでも安心して育てられる花のひとつ。春秋の一年に2度、しかも長い期間にわたってしっかり花を咲かせてくれるのが魅力です。
わが家のユリオプスデージーは、1メートルほどの大きさに育って樹木化していますが、植える場所に合わせてこじんまりと小さく育てる方法もあります。花が終わったら、地面から10センチほどの高さのところでバッサリと切ります。すると、枝分かれして成長するので、次に花が咲く時期には、こんもりと茂って、たくさん花が咲くのです。
寒さにも強いので花の少なくなるこれからの季節、花壇や庭先を鮮やかに彩ってくれること間違いありません。ガーデニング初心者さんにもオススメのお花です。
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