「コンパニオンプランツ」という言葉をご存じでしょうか? 野菜などの近くに植えておくと、病害虫を防いだり、野菜の風味を良くしたり、役に立つ植物のことです。共栄作物とか、共存作物と言われることもあります。無農薬、低農薬で家庭菜園を行っている方には、お馴染みかもしれませんね。
トマトとバジル、一緒に植えるとおいしくなるワケ
トマトとバジルは、コンパニオンプランツのなかでも、定番の組み合わせ。一緒に植えると、どんな役に立つことがあるのでしょう。
一番大きな効果は、水分調整ができてどちらもおいしく育つということ。トマトは、水をやりすぎない方が甘く育ちます。一方、バジルは、水をたっぷりやった方が柔らかい葉に育ちます。つまりトマトが必要な水分だけを吸収したら、余分な水分はバジルがしっかり吸い込んでくれるから、お互いにおいしく育つのです。
また、日に当たると赤くなるトマトが、日が当たりすぎると硬くなるバジルの日陰も作ってくれます。コンパニオンとは、英語で仲間という意味ですが、トマトとバジルは、お互いに助け合うまさにコンパニオンの関係なのかもしれませんね。
トマトと一緒に植えても、バジルにバッタはやって来ます
バジルには、アブラムシやコナジラミなど虫よけの効果もあるようです。ただしバジル自身は、バッタが大好物な植物。気が付くといつの間にか食い荒らされています。これだけは、仕方がないので、見つけたら「ごめんなさい」と駆除することにしています。
イタリア料理に欠かせないトマトとバジル。隣に植わっていたら一緒に収穫できて、新鮮な材料でササッとお料理を作ることもできます。トマトとバジルの香りがすると、私は何ともいえない幸福感に包まれます。トマトとバジル、ぜひ隣同士で育ててみてはいかがですか?
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