蓮 ~2000年の時を経てもなお

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蓮(ハス)はハス科ハス属に属し、インド原産の東洋種と北米原産のアメリカ種(キバナハス)の2種類に大きく分類されますが、日本で蓮といえば東洋種を指します。

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古代からある蓮

さて蓮は、1億4,000万年前にはすでに地上に存在していた、最も古い植物の一つといわれています。その理由は、蓮の種が厚い皮に包まれていて、土の中で発芽能力を長い間維持することができるためといわれています。

たとえば、1951年に千葉市にある東京大学検見川厚生農場の落合遺跡から見つかった「大賀蓮」は、2,000年以上前(弥生時代以前)、行田市で見つかった古代蓮「行田蓮」は1,400~3,000年前の蓮だといわれています。このように、長く土の中で休眠できる力のおかげで、地上が大きな気候変動に見舞われても生き残ることができたのかもしれません。

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蓮にまつわることわざ

「濁りに染まぬ蓮(にごりにそまぬはちす)」や「泥中の蓮(でいちゅうのはす)」「蓮華の水にあるが如し(れんげのみずにあるがごとし)」ということわざは、泥水の中で育っても、清らかな花を咲かせる蓮のように、汚れた環境にあっても、影響されずに、清らかさを保つことをたとえた言葉です。

まさに蓮の花は、見頃を迎えようとしています。蓮の花は、早朝に花が開いてお昼前後には閉じてしまいます。今度の休日に、少し早起きして、泥の中にいて清らかな花を咲かせる蓮を見に行ってはいかがでしょうか!?

 

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(エバーグリーン編集部 愛垣)