野原はわたしのサラダバー!
タンポポ、イタドリ、ヨモギ、カラスノエンドウ、フキ、マヨ片手に野原でサラダだ! とは言いつつも正確第一ということで「よ~く調べました(Googleレンズで!)」。で今回、紹介するのは今が旬の「カラスノエンドウ」でございます。
カラスノエンドウとは
カラスノエンドウはヤハズエンドウの別名で、ノエンドウ(野豌豆)とも呼ばれています。ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)という名は葉形が矢の末端の弓の弦(つる)を受ける部分のヤハズ(矢筈)形をしていることから来ていて、カラスノエンドウは漢字で烏野豌豆と書きます。これは、実が熟すとカラスのように黒くなるからなのだとか(筆者は、カラスが食べるからだと信じていましたが違うようです)。
さて、そんなカラスノエンドウですが、マメ科ソラマメ属の越年草で、原産地は地中海東部沿岸地方。古代オリエントでは栽培されていたそうです。今でこそ畑の雑草という感じがしますが、実は全草を食することができるそうです。でも、まぁ食べる勇気はいりますよね。というワケで、今回も食レポします。
野や道端で狩りです!
カラスノエンドウ狩り。採取というより野や道端で「狩り」です。でも、よく見ないと、カラスノエンドウにはあのアブラムシがごっちゃりと付いています。これは、托葉(たくよう)上にある黒っぽい部分に花外蜜腺(かがいみつせん)と呼ばれる蜜腺があるからです。ちなみに本来はこの花外蜜腺は、アリをたくさん呼び寄せ、葉や花を食べてしまう害虫を駆除してもらうためのものなのだとか。しかしながら、アリよりもあのアブラムシが付き、アリはアブラムシからミツをもらっているケースを目にすることのほうが多いかも。ちなみに、アブラムシはアリと共栄共存していることからアリマキとも呼ばれています。
というワケでおいしいカラスノエンドウ狩りをするポイントは、とにかくアリ、アブラムシに注意です! とくにアブラムシは緑色なので見分けにくいかも (食べても毒ではないそうですが)。
狩りをしたら食するのだ!
カラスノエンドウ。風が吹く場所ならアブラムシはやや少なめかも(笑)ってことで、まずは狩りをしたものは洗います。調べると全草、食用なので今回はそのまま湯がきました。柔らかい葉はすぐに火が通りましたが、青いサヤはもう少しかな。という感じとなる、面倒でもサヤとは分けるほうがいいかも…。
茹でたものをまずはパクリ。若葉は甘く、まずくないです(生食でもイケます)そして、サヤ…正直、硬いです。湯がくだけではなく、炒めるといいかも知れませんが…。結果、今回は若葉と花を湯がいて、頂きました。コレなら、おひたしなどでもOK!もちろん、味噌汁の具材、炒め物などでもイケるかも。
マメ科植物の根にはバクテリアが共生して窒素栄養分を固定するから、土壌が改良されることはよく知られているのではないでしょうか。そのため、カラスノエンドウは畑などで上手に残しておくと葉物野菜はスクスク育つかも知れませんね。
(グリーンアドバイザー 藤依里子)