ハロウィンといえばカボチャですね。でも、なぜ?
ハロウィンにはカボチャって、どうして? 調べてみるとケルト文化(おもにアイルランド・イギリス北部や北欧系)の収穫祭がハロウィンの発祥。魔除けとしてカブで「ジャックオーランタン(jack-o’-lantern)」が作られていたのがヨーロッパからアメリカに伝わり、カブより収穫量の多いカボチャで作られるようになり、ハロウィン=カボチャ、と広まっていったようです。ちなみに、このジャックオーランタンとはジャックのランタンという意味で、酒好きの男ジャックが悪魔を騙したため死後も行き場を失ったのですが、悪魔からもらった石炭をくりぬいたカブに入れ彷徨い続けている、という伝承が元になったものだとされています。
カボチャ、日本では冬至に食べます
ちなみに、カボチャというと日本では冬至ですね。これは、昔から冬至に「ん」が付く食べ物を食べると、「運」がつくとされて、ナンキン(=カボチャ)、レンコン、ニンジン、ギンナン、キンカン、かんてん、うどんを冬至の七種として縁起担ぎの食べ物だったことに由来します。また、カボチャにはβカロテン、ビタミンE、ビタミンB群、ビタミンCなどのビタミン類が豊富で風邪の予防になるとされているからです。そんなワケもあり、日本では冬至にカボチャがなくてはならないそうです。そんなカボチャですが、料理をするとなるとサイズが大きいカボチャの場合はどうしよう? となってしまうこともしばしば。
カボチャをスープにしてみたら…
今回は一般的なカボチャを使ったかんたんスープの作り方を紹介します。
カボチャを料理するときの難関は大きさにもよりますが切ること。カットしてあるものを買えば問題ないのですが、自宅で収穫したり、田舎暮らしでご近所からいただいたりした場合は自分で切るしかありません。力がある方はそのままでも切れますが、皮が硬い場合はレンジでチンしてから切ると切りやすくなります。タネ(ワタ)を取りある程度の大きさに切ったら、筆者の場合は炊飯器を使って煮ますが、水をひたひたに入れたフライパンに蓋をして火を通してもいいでしょう。
ある程度やわらくなったら鍋にカボチャを並べ、みじん切りにしたタマネギ、コンソメをいれ、カボチャがかぶる程度に水を入れてひたすら煮るとカボチャの形が崩れてきます。火を止めカボチャをつぶします。ドロドロの感じになればスープストック完成。
保存はこの状態をジップロックなどに入れて冷凍庫へ。スープストックは好みの柔らかに牛乳または豆乳、アーモンドミルクで伸ばしてできあがりです。おいしさをアップしたいときは、牛乳を練乳状になるまで煮詰めたものを利用するのもいいでしょう。器としてくりぬいたカボチャを利用するのもオススメです。
今回使用したカボチャは
今回はいただきもののロロンカボチャを使いました。このカボチャはタキイ種苗が開発し2009年に販売が開始されたラグビーボール形のユニークな新品種。名前の由来は、育成者の「ロマン」と食味が「マロン」のような甘さとおいしさを持つことからなのだとか……。
(グリーンアドバイザー ふじえりこ)