タンポポって雑草、でも……
畑では栽培植物以外の植物は“雑草”と呼ばれます。キレイでカワイイ花を咲かせる植物もあるのにそれってちょっとかわいそうな気もします。でも、釣りでターゲットにしている魚以外を“外道”と呼ぶのといっしょなのかも知れません。というわけで、今回は野原では主役ですが、家庭菜園などでは雑草と呼ばれる「タンポポ」を使うことにしました。
まずは流行りのシロップにトライ
シロップの作り方はかんたん(でも手間はそれなりに)。
- まず、タンポポの花だけを20輪ほど摘みます。
- そして、ガクをはずして花びらだけにします。
- 50㏄ほどの水と18輪分の花びらを鍋に入れ、半量になるまで煮込みます。
- 半量になったら濾(こ)します。
- 煮汁に砂糖を大さじ1~2杯入れて焦げないように煮ます。
- お好みで柑橘系の汁を大さじ1杯ほど入れてもよいです。
- 最後に花びらを2輪分ほど散らして火を止め冷ませばできあがり!
このタンポポシロップは、パンやクッキーにトッピングしてもおいしく楽しめるほか、炭酸などで割っても楽しめます。
すぐできてそれなりにおいしいタンポポの花の酢漬け
キクの酢漬けがあるならタンポポも、と。タンポポの花だけを摘み取り、花をさっと沸騰した湯にくぐらせたらギュとしぼり、市販のラッキョウ酢に漬けるだけでOK。苦みがクセになる酢の物でした。
そのまま湯を注いでお茶に!
野の花の味を満喫できるのがタンポポのお茶。野生のハーブティーです。こちらは、摘み取ったタンポポの花を軽く洗って、そのままカップに入れて湯を注ぐだけでOK!
茎も食べることができるとか……
先日紹介した有川浩・著『植物図鑑』によると、タンポポの茎はバター炒めがおいしいらしい。さっそく作ってみたのですが、(筆者は)水にさらして苦みを抜かなかったためかなりの苦みが! しかし、知り合いに試食をさせると「う、うまい! この苦みが最高だ!」と……。ん? 味覚は人それぞれ、ですね(笑)。
(グリーンアドバイザー・健康管理士一般指導員 ふじえりこ)