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2021年5月12日

[オドリコソウ]見つけるとちょっとうれしいオドリコソウ|シソ科オドリコソウ属|エバーグリーン

山野の道脇や山の近くを通る道路のそば、自然が残っている公園、寺社の境内の草むらなどでみられる春の野草です。都市部では見かけないので、「どこにでもごく当たり前にある」というほど身近な植物ではないかもしれません。その点で、見つけるとちょっとうれしくなります。

オドリコソウ

オドリコソウ

 

湿り気が多く、木漏れ日の差す樹林下や明るい日陰に好んで生えます。ぽつんと生えていることは少なく群生していることが多いです。そのあたり一面に生えている、ということも珍しくありません。

草丈は20cmから50cmほどで、茎をぐるりと囲むように複数の花を咲かせます。花色は淡い紅色のものが多く、群生地ではそのなかに混じって白花が咲いていることもあります。淡紅色でもかなり白に近いものもあり、ある程度の色幅が見られます。

白花(上)と淡紅色の花(下)

白花(上)と淡紅色の花(下)

 

花の形が笠をかぶった踊り子のように見えるのでオドリコソウ(踊り子草)と呼ばれます。いわれてみれば、花びらの上の部分が笠のように見える気もします。斜め上から見ると複数の花が輪になって踊っているかのようで楽しそうです。

笠をかぶった踊り子?

笠をかぶった踊り子?

茎を中心としてぐるりと咲く花

茎を中心としてぐるりと咲く花

 

細かく枝分かれする地下茎を持ちます。おそらく、この地下茎が広がって辺り一面に群生するのでしょう。地下茎とバランスをとっているのか、地上部の茎はあまり枝分かれしません。

同じ季節に咲く近い仲間に、ヒメオドリコソウホトケノザがあります。この2種は路傍(みちばた)をはじめいろいろな場所でごく当たり前に見られます。これらに比べると、オドリコソウはレアものです(あくまで、この2種と比べた場合)。オドリコソウの花は大きめで雰囲気も違うので見まちがうことはないでしょう(さほど似ていないように思います)。

ヒメオドリコソウとホトケノザはそれなりに似ていますが、今回の主題ではないので省略します。興味のある方は見分け方を説明した記事が別にあるので(似ている? 似ていない? 〜 ヒメオドリコソウとホトケノザ)、そちらを参考にしてください。

ヒメオドリコソウ(左)とホトケノザ(右)

ヒメオドリコソウ(左)とホトケノザ(右)

 

ヤサシイエンゲイ 小林昭二)

 

茎を中心としてぐるりと咲く花