夏、夏、夏、シソのパワーをいただきましょう!
シソも生薬。生薬名は、葉は蘇葉(ソヨウ)、種子は紫蘇子(シソシ)、茎は紫蘇梗(シソコウ)と呼ばれ、葉は軽い発汗作用があることから夏カゼ、ストレス系のイライラに効果があるとされています。種子は各種デトックス、茎はイライラや妊娠時のつわりなどによいのだとか。そして、夏に大切な効用、葉は魚介類による中毒にもグッド! お刺身にシソが添えられているのは意味があるのです。できれば食することをオススメします。
さて、そんなシソですが気がつくと庭先がシソだらけになっている方もいるのではないでしょうか(筆者の庭先もちょっとヤバい状態に……)。そこでオススメしたいのが、シソジュース作りです。そこで今回は、超かんたんなシソジュースの作り方をご紹介します。
ググってみると、作り方はあれこれあるが
筆者オススメの超かんたんシソジュースの作り方は、
- まずシソを収穫。もちろん、葉です! でも、抜いたりしないでバサバサと切り取ることをオススメ。
- 収穫した葉は、たっぷりの水で洗います。
- シソがたっぷりつかる水を用意して沸騰させ、そこに水洗いしたシソをドボン。
- 蓋をして10~15分グツグツ煮ます。
- シソの葉を取り出し、さらに10分〜20分煮詰め、水分を飛ばし半分量になったら、
- 砂糖をお好みの量入れ、続いてラッキョウ酢を入れてさらに10分煮詰めてできあがりです。
- できあがったシソシロップが冷めたら、ペットボトルなどに入れて冷蔵庫で保存します。
シソは青ジソでも赤ジソでもいいのですが、赤い色を楽しみたい場合は赤ジソで、より強い香りを楽しみたいときは青ジソを使うとよいのだとか。
シロップと残ったシソの使い方
シソシロップは炭酸や水、焼酎で割る以外にも、アイスクリームやかき氷に使うこともできます。また、オリーブオイル、酢などをプラスしてドレッシングとして使ってもいいかも知れないですね。
煮出したシソは、乾燥させて粉にして塩と混ぜればふりかけにすることもできますが、香りは落ちていますので、もったいないと思っても土に返すほうがいいかも。
最後に、生薬としても知られているシソ。漢方処方では、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、香蘇散(こうそさん)などに配合されていることも知られています。
近所に住む90代の方のお話しでは、「シソは土用を過ぎるとあまり大きくならない」のだそうです。そのためウメ干し作りは、土用までに赤ジソを用意し梅雨明けに干すのだとか…。
(日本民間生薬検定(中級)・グリーンアドバイザー 藤依里子)