育てやすい性質ということで、お庭にユズの木がある方も多いのではないでしょうか。しかし、ユズを香り付けにと考えると「ほかにどうやって使う?」ということになり、使い切るのはむずかしいと思われるかもしれないですね。そこで、今までもいろいろな使い方を紹介してきましたが、今回は「ユズピール」をご紹介したいと思います。もちろん、ユズに限らずミカン、また果実酒やシロップを漬け込んだあとの柑橘の皮を使っても作ることができます。
ユズピールは保存できる!
ユズピールはユズの皮を使って作ります。まずユズは熱湯にしばらくつけて表面の汚れを落としてから、皮と実を分けます。
そして皮の苦みがある程度抜けるまで2~3度茹でこぼします。苦みが苦手な方は2度茹でこぼし、一晩水につけておくことをオススメします。
次に水気をよくきり、適当な大きさに刻んでから、鍋に入れ、水分を飛ばします。ユズ1個に対して、小さじ1程度の砂糖をかけ、完全に水分がなくなり、艶がでるまで煮詰めていきます。艶が出てきたら、さらに砂糖をくわえます。分量は甘いのが好きならユズ1個に対して小さじ1、甘味をおさえたいならユズ1個に対して小さじ半分ぐらいを入れ、さらにこがさないように煮詰めます。
水分がなくなったらフードドライヤーで乾かすか、ザルに広げて天日干ししカラカラにかわいたらできあがりです。お菓子などに使ったり、そのままお茶請けにすることができます。
ユズの実をつかってユズリンゴジャム
ユズって今回のピールや以前紹介させていただいたユズコショウもそうですが、皮が主役で実が余ってしまうことも少なくないようですね。そこでオススメしたいのが、ユズの実を使ったジャムづくりです。
作り方は、ユズの実を手で軽く絞り薄皮とユズ果汁に分けたら、時間はかかりますが今度はユズのタネを取り除いていきます。薄皮だけになったらフードプロセッサーやミキサーなどをつかって細かくして鍋に入れて煮詰めていきます。10分程度煮込んだらさらにフードプロセッサーやミキサーなどにかけ、鍋にもどして煮詰めすりおろしリンゴ(色変わりを防ぐために、塩を少量加えます)とタネ、果汁を入れて半量になるまで煮詰め、砂糖を加えます。砂糖の量は好みで加減するとよいでしょう。できあがったものはビンなどに入れて保存できます。長期保存する場合は、冷凍庫で保存することをオススメします。
ユズの皮はそのまま乾かしユズ粉に
ユズの皮でピールを作るのが面倒な方は、そのまま乾かして粉にするのもいいでしょう。手作りの漬物や酢のもの、味噌汁やスープなどの香り付けとして重宝しますよ。また、タネには多くのペクチンがありますので、少量の日本酒(10㏄)に対して10粒ほどのタネをつければトロリとした化粧水になります。パッチテストをしてから使ってみるといいでしょう。また、各種のジャムを作るときにトロミが少ないと感じたときにユズのタネを利用するのもいいでしょう。
(グリーンアドバイザー・健康管理士一般指導員 ふじえりこ)