[ショウジョウバカマ]厳しい環境で懸命に生きる「ショウジョウバカマ」|シュロソウ科ショウジョウバカマ属|エバーグリーン

      [ショウジョウバカマ]厳しい環境で懸命に生きる「ショウジョウバカマ」|シュロソウ科ショウジョウバカマ属|エバーグリーン はコメントを受け付けていません

雪が解けるとすぐに顔を出す「ショウジョウバカマ」を紹介します。漢字では『猩々袴』と書き、花が猩々の顔に葉が袴に似ているとの説がありますが、定かではありません。

*猩々=古典書物に記された架空の動物(Wikipediaより)

上下ともショウジョウバカマ:北岳(6月下旬)

上下ともショウジョウバカマ:北岳(6月下旬)

上下ともショウジョウバカマ:北岳(6月下旬)

 

花期は4〜5月ですが、標高の高い北岳では7月上旬頃まで見られます。

鳥海山(6月上旬)

鳥海山(6月上旬)

 

標高の高い所ではほかの草花に先がけて「ショウジョウバカマ」が咲くので見付けやすいですが、1000m級の低山ではほかの花と混在することが多いので、注意深く探してください。

夜叉ヶ池岳:福井県(4月中旬)

夜叉ヶ池岳:福井県(4月中旬)

 

ショウジョウバカマを初めて認識したのは、福井県の夜叉ヶ池岳(4枚目の写真)でした。それまではおそらく、見かけていても気が付かなかったのでしょう。ほかの山野草に混じった『奇妙な草花だなあ!』と思ったのがきっかけで、図鑑で調べた結果、葉は袴に見えるが『猩々って?』でした。古典芸能に縁がなく疎かったので、おかげで賢くなりました。

その後、「北岳」の2500mを超える高山帯でも「ショウジョウバカマ」に出合えたことに、驚きとともにうれしく思ったことを覚えています。厳しい環境で一生懸命に生きている姿が、我々に元気と勇気を与えてくれるでしょう!

 

山梨市森林セラピー推進協議会 森林セラピスト / 四十物治夫(あいものはるお))


 

鳥海山(6月上旬)