[ムラサキシキブ]晩秋を彩る ムラサキシキブ|シソ科ムラサキシキブ属|エバーグリーン

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今回は「ムラサキシキブ」を紹介します。

シソ科ムラサキシキブ属の、高さ3m前後の落葉低木です。日本全国の低山地~平地の林内や林縁で見られます。西沢渓谷では10月中旬〜11月中旬に紫の実が目立ちます。

ムラサキシキブ(西沢渓谷:11月上旬) ムラサキシキブ(西沢渓谷:11月上旬)

ムラサキシキブ(西沢渓谷:11月上旬)

ムラサキシキブ(西沢渓谷:11月上旬)

 

ムラサキシキブ属は日本全国で10種類以上あるといわれていますが、関東甲信越以北では、ムラサキシキブに「ヤブムラサキ」「コムラサキ」加えた3種類が見られます。家の庭で見かけるのはコムラサキが多いようです。

ムラサキシキブの図鑑的な紹介は、本サイト(植物図鑑)に詳しく載っていますので省略します。ほかには、写真でもわかるように小枝が斜め上に伸びる特徴があり、ヤブムラサキやコムラサキと見分けられます。

ムラサキシキブの実は小さいですが甘いので、試しに口に含んでみてください。西沢渓谷の紅葉のピークは10月下旬~11上旬で、その時期に森林セラピーガイドする際は、ムラサキシキブの実を味わっていただいています。お客様の反応は「えーっ! 食べられるの?」ですが、ガイドが口に入れるとほぼ全員が口に入れ、「あー、甘い!」「美味しい」と必ず返ってきます。また、抗菌・止血・収斂作用がありますので、薬草(生葉を擂り潰して使用)としての効能も期待できます。

最後のこの写真は、山梨市にある棚山で11月下旬に撮ったものですが、葉っぱが黄葉して落ちた後も実はしばらく残っていますので、よく目立ちます。晩秋に彩りを添えてくれるムラサキシキブの鮮やかな紫の実を、視覚だけではなく味覚でも存分に楽しんでみてください。今までと一味違った秋らしい自然が、実感できますよ!

 

山梨市森林セラピー推進協議会 森林セラピスト / 四十物治夫(あいものはるお))


 

ムラサキシキブ(西沢渓谷:11月上旬)