今だから食べたい!
「イモガラ? それってなに?」とお若い年代の方には言われてしまいそうですが、古きよき日本の食材を見落としがちではないでしょうか。今回ご紹介する“芋がら”もそんな食材のひとつです。
イモガラってなに?
イモガラ。漢字では芋茎(芋がら)と書きます。読んで字のごとし、イモの茎です。
多くはサトイモの茎を乾燥させたものを指します。雪深い地域では、冬の間の保存食として重宝されてきたものなのだとか。そのため、いまでも乾物屋さんや地域によってはお土産店などでも見つけることができます。
実際に作ってみることに
芋がらの伝統的な(昔ながらの)作り方です。まず、サトイモの茎から葉を落とし、塩を擦り込み2~3日置きます。茎がしんなりしたら皮を剥き、その後日陰で数か月の間干すのだそうです。
とはいえ、それだと時間がかかるのでもっと簡単な方法を調べてみると……。茎の皮をむいてからフードドライヤー(食品乾燥機)で乾かしてもよいのだとか。もちろん、料理の方法によってはサトイモの茎は生のままでも使うことが可能のようですが、品種によってはかなりえぐみがあるようです。
芋がらは栄養たっぷり!
芋がらにはカルシウム、カリウム、鉄分、食物繊維などの栄養素がたっぷりです。昔は産前産後の健康滋養食にも使われていたとされています。さて、そんな芋がらの料理方法ですが、まず芋がらに限らず、乾物と呼ばれるものはたっぷりの水につけます。水を吸い、やわらかくなったら、適当な大きさに切って煮物などにするといいでしょう。
料理が超苦手な人でも失敗なく作ることができる裏ワザ調理法は、水気をしぼり、適当な大きさに切った芋がらをゴマ油でさっと炒めて、みりんと麺つゆで煮込むだけ。好みでハチミツを入れてもOKです。
(グリーンアドバイザー・健康管理士一般指導員 ふじえりこ)