サツマイモの葉を食べるnewいいねしよう9月の過去記事

2020年9月8日

[ビワ]お庭レシピ 第24回 ビワ|バラ科ビワ属|エバーグリーン

実を食するだけではないビワに注目!

え~、この時期にビワ? 実のなる時期は終わっているんじゃないの? という声も聞こえますが、実は「ビワの実を食べる」以外の、たとえばその葉がイロイロと役立つこととかについてお伝えしたいと思います。

実も葉も役立つビワ

実も葉も役立つビワ

 

ビワは実より葉に注目したい!

ビワは民間療法などでもよく使われており「大薬王樹」とも呼ばれ、インドや中国では昔からビワは実を食用とするだけではなく、薬用としても利用されていたことが知られています。薬用として利用されるのはビワの実ではなく、厚くて硬いあの細長い楕円形をしているビワの葉です。

その昔は、新鮮なビワの生葉を水に浸したものを患部に貼って、皮膚に浸透させる利用方法が主流だったとされています。日本では、奈良時代に鑑真和尚によりビワの葉療法の知識が伝えられ、仏教医学のひとつとしてさらに広められたのだとか。ビワの葉を使った療法などは過去から現代に受け継がれ、様々な研究からそのパワーがさらに注目されるようになってきました。なかでも、ビワの葉からつくるお茶「ビワの葉茶」は手軽な野草茶としても人気を集めているのだそうです。

葉に注目!

葉に注目!

 

ビワの葉でチャレンジ、ビワの葉茶

最近、野草茶づくりにずっぽりハマった筆者。木をまちがってしまったこともあり、編集部からは、腹をこわないでください、気をつけてください、ご無事を……などと心配の声もいただきましたが、とりあえず何度か飲んで、知り合いにも試飲してもらい、死因にはならなかったようなのでその作り方を紹介しますね(笑)。

それでは、筆者流のビワの葉茶の作り方です。

まずビワの葉を採取、洗浄。そしてこの洗浄時に、ビワの葉裏の産毛をタワシやスポンジを使って取り去ります(作り方によっては、そのままの場合もあるようです)。そして、蒸し器で軽く蒸してから乾燥させます(面倒ならそのまま乾燥でもOKのようです)。パリパリになるまでよく乾燥させたビワの葉は、そのまま砕いて湯を注いでお茶にしてもいいのですが、筆者はここでひと手間かけてフライパンで焙じます。フライパンの匂いが気になる場合は、クッキングペーパーなどをフライパンの上に敷いてから焙じるとよいでしょう。これでビワの葉茶は完成です。

抽出方法はそのままお湯を注ぐも煎じるのもいいのですが、暑い季節にはポットなどに茶葉を入れて水を注ぎ、一晩冷蔵庫に入れておきましょう。そのままストレートティーでも楽しめますが、ドクダミフキの葉、サンショの葉、アシタバなどから作った野草茶とブレンドしたり、ほうじ茶とブレンドするのもOK。また、江戸時代には「枇杷葉湯」と呼ばれるお茶が夏の飲み物のひとつとして、甘酒とともに人気だったとか。ちなみにこの「枇杷葉湯」は、ビワの葉と肉桂(にっけい)=シナモン、甘草(かんぞう)などとブレンドし煎じる飲みもので、カラダを冷やす働きがあったからだとされています。

完成したビワの葉茶

完成したビワの葉茶

ビワの葉茶にシナモンパウダーをひとふり、も

ビワの葉茶にシナモンパウダーをひとふり、も

 

もし、ビワの実が大量に入手できたときは…

とはいえ、やっぱり葉よりも実でしょう。ということで、もし大量に収穫できたときはビワシロップにして保存するのはいかがでしょうか。作り方は、以前紹介した梅シロップ同様に洗浄した実を一度凍らせ、その後砂糖に漬け込むだけでOK。さらに美味しさをアップするには、洗浄後皮をむきヘタの部分をとり、その後凍らせてから砂糖漬けにします。このとき米麹などをひとつまみいれたり、黒酢を少し加えることで腐敗防止になるとされています。

もちろん、アルコール系がお好きならシロップよりもビワ酒にすることをオススメします。ビワシロップもビワ酒も、1~2か月でビワの実を取り出し、実はジャムなどに加工することもできます。

ヘタのこの部分はとる

ヘタのこの部分はとる

凍ったビワをビンに入れ砂糖をたっぷり。水滴はタオルで

凍ったビワをビンに入れ砂糖をたっぷり。水滴はタオルで

 

タネには注意を……

ビワに限らす、アンズウメモモスモモオウトウ(サクランボ)などのバラ科植物のタネや未熟な果実の部分には「シアン化合物」が多く含まれいます。そのため、手作りブームの昨今ですが、これらのタネを乾燥後、自宅で粉末にして加工する場合は注意が必要です。そのため、以前はビワのタネを利用した杏仁豆腐の作り方が紹介されていましたが、現在は注意喚起がされているようです。(詳細:農林水産省 「ビワの種子の粉末は食べないようにしましょう」)

 

(グリーンアドバイザー・健康管理士一般指導員 ふじえりこ)

実も葉も役立つビワ