こんにちは。エバーグリーン編集部の愛垣です。
風にふわふわと揺れる美しい藤の花房を楽しめる季節になってきました。さて、フジの蔓(ツル)は、上から見て左巻きと右巻きがあるのをご存じですか?
蔓が左巻き(Z字のように蔓が巻いている=右上方向に巻いている)のフジはヤマフジまたはノフジといわれます。西日本(近畿以西)、九州、四国に自生しており、房は短く丸いイメージです。蔓が右巻き(S字のように蔓が巻いている=左上方向に巻いている)のフジはフジまたはノダフジです。フジの学名はWisteria floribunda、ノダフジのこと。つまり、一般にフジといわれているのはノダフジのことなのです。
ちなみに、ノダフジの名付け親は植物学者、牧野富太郎氏です。氏が「藤の宮」といわれた大阪福島区、春日神社のフジを見て命名したといわれています。ノダフジは房が長く(種類によっては2メートルになるものもある)房の先の花が咲く頃には、根元には実がなりはじめていることもあるほどです。
フジの蔓(ツル)は強度があり、巻きついた木を絞め殺してしまうこともあります。しかし、人々はこの蔓の強さをさまざまに利用してきました。たとえば、古代においては石棺を運ぶ際に用いられていたことがわかっていますし、現代においても、編んでカゴなどにして使用したり、ほぐして細い繊維状にし、織ってフジ布にしたりもしています。
フジは種類も多く、花色は通常は紫ですが、白やピンクの花色のものもあります。鑑賞に際しては、鉢に仕立てることもありますが、蔓(ツル)の性質を活かし、棚作りにして鑑賞されていることが多いようです。今年のゴールデン・ウィークに、近くのフジの名所に出かけるのもいいのではないでしょうか。
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