[葉水]葉水のススメ|エバーグリーン

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梅雨入りし、蒸し蒸しと湿気た空気でなんだか不快な日が続いています。恵みの雨とはいうものの「サッパリしたい!」のは植物も同じかも。

みなさん、身も心も植物もサッパリさせてあげていますか? 今回は植物にシャワーを浴びてもらう葉水の紹介です。

水やりです

水やりです

 

葉水とは、鉢の中や花壇に水を与えるのではなく葉や幹に水を与える灌水方法をいいます。
大切なのは葉の表、裏まんべんなく水を与えること。場合によって水圧を変えるとよいでしょう。霧吹きを使用する場合と、ある程度強いビューッと勢いのある水流で行うことで、効果が違うのです。

 

葉水を行うことで、葉の表面の汚れや埃を落とすことができます。植物にとって葉は日光を浴びて栄養を作る大切な工場です。汚れによって光が妨げられ、光合成が行われなくなってしまうと困ります。

室内に飾っている観葉植物の場合、葉に埃が溜まっているのは気分がよくありません。ときどき霧吹きでシュッシュッと葉の表面を湿らせ、柔らかいタオルやティッシュなどで拭いて汚れを落としてやるとよいでしょう。

 

さらに葉の裏に水をかけることによって、表から逃げてきた害虫を落としたり、汚れを流すことかできます。植物の天敵であるアブラムシやカイガラムシは葉裏、葉と茎の付け根、茎に付いていることが多く、上からサーっと水をかけたくらいでは効果がありません。

またアブラムシの排泄物が原因で広がるスス病なども、葉水で防除できます。この場合、ホースにシャワーノズルを付けている方はジェット水流を選び、葉が千切れない程度の強い水圧で一気に吹き飛ばしてください。

ノズル先端で切り替えます

ノズル先端で切り替えます

 

梅雨時期は、あまり水をやり過ぎると過湿が根腐れの原因になることもありますので、土の乾燥具合をしっかり確かめ、風通しよく管理するのがポイントです。また日差しが強くなってくると、葉の上に溜まった水滴がレンズになって葉が焼けてしまうこともあります。夏の水遣りは午前中出来るだけ早い時間に終わらせるのがベストです。葉水を与えて、お世話する人もお世話される植物も気分爽快!

 

渋谷区ふれあい植物センター 宮内元子

ノズル先端で切り替えます