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植物図鑑

シロバナノヘビイチゴ

オランダイチゴ属 シロバナノヘビイチゴ
学名: Fragaria nipponica

〔基本情報〕
山地の林縁や草地でみられる多年草。
ふつう走出枝(ランナー)を出し、節から根を出して子株となります。
根茎は太く短く、斜上または直立します。
3または5小葉からなる複葉が根茎の先から3~7個が束生します。
小葉には粗い鋸歯があり、頂小葉は長さ2~5cm、幅1~3cmの長楕円形~広倒卵形となります。
葉柄は長さ5~8cmで毛がはえます。
茎には3小葉からなる複葉または単葉がつきます。
集散花序を出し、1~4個の花がつきます。
花は径1.5~2cmの白色まれに淡い紅色の5弁花で、花弁は楕円形です。
雄しべは20個あり、雌しべより長くなります。
花柄には毛がはえます。
果実は長さ1cm前後の楕円形~卵形で赤く熟し、食べられます。
果実のように見える部分は肥大した花床で、花床表面についている、いわゆるイチゴのつぶつぶが本当の果実(痩果)です。

〔利用〕
実を生で食べたり、ジャムなどに加工します。

〔栽培〕
増殖は実生または子株の株分けによります。
実生の場合、発芽に光を必要とする好光性をもつので、播種は播種用の用土におこない、土で覆わずに、土を乾かさないよう底面給水をおこないます。
日当たりと水はけ、風通しがよい場所であれば土質を選ばずよく育ちます。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
施肥は控えめでよく、地植えの場合は元肥を施せば特に必要ありません。
病虫害として灰色かび病、うどんこ病、アブラムシがあります。
またナメクジやダンゴムシ、野鳥による実の食害にも注意が必要です。

名前
シロバナノヘビイチゴ(白花蛇苺)、モリイチゴ(森苺)、ヤクシマシロバナヘビイチゴ(屋久島白花蛇苺)、エゾノクサイチゴ(蝦夷草苺)
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、4月、5月、9月、10月
花咲く季節
5月、6月、7月
実のなる季節
7月、8月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(北海道、本州、屋久島)、済州島、千島列島、南千島
形状
草丈・樹高
葉の形
単葉(不分裂葉)、奇数羽状複葉、3出複葉
葉の生え方
互生、束生
縁の形
鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
集散花序
花弁の数
5
花の色
桃、白
花径
15〜20
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐寒性
用途適性
グラウンドカバー、公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
灰色かび病、うどんこ病
虫害
アブラムシ、ナメクジ、ダンゴムシ
香り
味覚
食用
毒性
有用
食用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
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