アマヅル

ブドウ属 アマヅル
学名： Vitis saccharifera var. saccharifera

〔基本情報〕
山地の林縁にはえる落葉つる性木本。
葉は互生する単葉で、花がつく枝のものは長さ・幅とも4～7cmの三角状卵形で、下部につく葉ほど幅広になり、質がやや厚いです。
幼木や若い枝の葉は3～5裂することがあります。
葉の表面は主脈上に短毛がある以外は無毛で、やや光沢があります。
裏面にははじめ脈上と脈腋に赤褐色のくも毛がありますが、のち脈腋のみに残り、光沢があります。
葉の縁には先が小突起になり内側に曲がる波状の浅い鋸歯があります。
葉柄は長さ1.5～4cmです。
葉は秋に紅葉します。
葉と対生する位置に巻きひげを出します。
雌雄異株です。
葉と対生する位置に柄を含めて長さ4～6cm、幅2～3cmになる円錐状の集散花序を出します。
花は小さく、黄緑色で、花弁は5個ありますが頂部で合生しており、開花時に帽子をぬぐように脱落します。
果実は径0.6cmほどの球形の液果で、黒色に熟して食べられます。