植物図鑑
ダイモンジソウ
ユキノシタ属
ダイモンジソウ
学名:
Saxifraga fortunei var. alpina
〔基本情報〕
山地の渓流沿いなどたえず湿っている岩場や樹上に着生する高さ5~40cmの多年草。
短い根茎をもちます。
葉は根出する単葉で、長さ3~15cm、幅4~20cmの多肉質な腎円形で、葉の縁は浅く掌状に5~17裂します。
葉にはふつう長い毛がはえます。
葉柄は長さ5~20cmです。
高さ5~40cmで赤色を帯びた花茎を伸ばし、集散花序にまばらに花をつけます。
花は白または淡い紅色の5弁花で、上側3個の花弁は小さく、下側2個は大きく八の字形に広がって‘大’の字の形になります。
上向きに咲く花では5個の花弁はほぼ同じ長さになります。
雄しべは10個あり、葯は赤色です。
果実は長さ4~6mmで卵形の蒴果です。
地域によって葉の形や花の色に変異が多いです。
〔利用〕
全草を民間薬として利用します。
〔栽培〕
増殖は実生、株分けによります。
半日陰で水はけ、風通しがよく湿り気のある場所で育てます。
砂や軽石、鹿沼土など軽い土壌に植えるか石づきにするのがよいです。
空中湿度も高いほうがよいです。
水やりは土が乾かないよう、常に湿らせます。
施肥は春~秋まで薄めた液肥を与えます。
病虫害は特にありません。
〔備考〕
花の形を‘大’の字に例えた名です。
名前
ダイモンジソウ(大文字草)、ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)、トウホクダイモンジソウ(東北大文字草)、タケシマダイモンジソウ
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生、着生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
2月、3月
花咲く季節
7月、8月、9月、10月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(北海道~九州)、朝鮮、南千島、サハリン
形状
草丈・樹高
50〜400mm
葉の形
分裂葉
葉の生え方
根生
縁の形
葉の特記事項
花のつき方
集散花序
花弁の数
5
花の色
桃、白
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け
日照条件
半日陰
水分の必要性
普通、湿潤
土の必要性
必要、水苔
土壌酸度
耐候性
耐寒性
用途適性
鉢植、花壇、苔玉、壁面緑化、コンテナ
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
薬用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
22671
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