今や私たちの食卓の定番といえるオリーブオイルですが、みなさんは国産オリーブのオイルって食べたことありますか?日本では小豆島のオリーブ栽培が有名ですが、みなさんのご近所のスーパーや食料品店で手に入るオリーブオイルのほとんどは、スペイン産などの輸入品です。
私の住む山口県萩市周辺では、オリーブ栽培がアツいんです。萩市では、企業が参入して大規模なオリーブ栽培が行われる予定があったり、2018年9月に行われた山口県のビジネスコンテストでは、オリーブ栽培についてのビジネスプランが準グランプリとなったりしています。
オリーブの葉の茶をいれる
先日、オリーブ栽培をされている樹医の小田先生がオリーブの剪定をするというので、見学に行きました。
私は、このときはじめてオリーブの木を見たのですが、観賞用としてプランター栽培されるのも納得。葉っぱの色も形も、お部屋の雰囲気をシックにしてくれそうで、その香りも強いのです。
ちょうど無農薬栽培のオリーブの枝の剪定をするということで、オリーブの葉っぱをわけていただきました。
このオリーブの木は、成人男性くらいの高さ。まわりに咲く勢いあるセイタカアワダチソウよりもちょっと背が低いくらいでしょうか。
オリーブの葉っぱはお茶にするとよいそうで、さっそく試してみました。
さまざまな作り方があるようですが、私がおこなった方法はこちらの通り。
- 葉っぱを風通しのよい場所で2〜3日乾燥させる
- 葉だけをとってよく洗う
- よくふいてから、鍋やフライパンで炒る(弱火)
- 葉がクルクル巻いてきて、水分がなくなったら完成
- オリーブの葉を炒っていると、香ばしい香りがしてきます。
オリーブの葉のお茶のお味はというと……。
作りたてほやほやのお茶の葉に熱湯をそそいで飲んでみたところ、少しえぐみや苦みがありけっこうクセも強く、これはきびしいかもとガッカリしてしまいました。
しかし、そのお茶をポットに入れてしばらく置いておくと……。えぐみや苦みがなくなり、まろやかになって飲みやすくなっていました。これなら飲めそう!
また、作ってから数日後に入れたお茶もとてもおいしかったです。オリーブの葉のお茶は、少し寝かせてから飲む方のがいいようです。
オリーブの葉のお茶も、健康効果が高く何千年も前から飲まれていたそう。
また、昔はマラリアの治療薬や解熱剤としてオリーブの葉の粉末が使用されており、果実とともにオリーブの葉もなくてはならない存在だったということです。葉のエキスに含まれるポリフェノール群は、赤ワインの2.2倍、緑茶の3.3倍にもなるそうで、非常にすぐれた抗菌、抗酸化作用をもっているとのこと。(参考:オリーブの森 https://www.healthyolive.com/botany/olive-leaf.html)
これは、大事に飲み続けていきたいです。
挿し木にも挑戦
「挿し木するとよい」という枝を2本ほどいただき、挿し木の鉢植え方法も教わりました。
挿し木をするには、まず枝を2〜3時間水に浸けておきます。
鉢にホームセンターで買った「鹿沼土」を入れ、深く枝をさし日当りのよい場所に置いておきます。
高温湿潤な環境を好むので、乾燥させないように、鉢の下においておく鉢受けに常に水が溜まっているような状態がいいそう。この状態で1年間ほど置いておけばよいとのこと。さてさて、根がつくのでしょうか?
オリーブの挿し木の成功率は決して高くないようなのでどうなるかはわかりませんが、楽しみに1年間待ちたいと思います。
(田舎暮らし イシダヨウコ)