エバーグリーン編集部の愛垣です。
さて、織田信長が家紋として用いた花の名前をご存じでしょうか。
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答えは、「ボケ」です。
よく見かけるのは、赤い花色のボケですが、それ以外にピンクや白などの品種もあります。大正時代以降、盛んに品種改良が行われ、一重や八重咲きのものなど約150~200種あるといわれています。
ボケは、1、2mほどの低木が中心ですが、なかには樹高が高い品種もあるようです。写真は、高台にある庭から石垣を垂れ下がり、大きく広がって咲くボケです。個人的にも、これほど大きなボケは見たことがありません。毎年、見事な姿を見せてくれます。
また、ボケの楽しみは花だけではありません。花が終わると瓜(ウリ)に似た実がなりますが、その実は香りがよく、ジャムや果実酒として利用することができるのです。さらに、乾燥させた実は「木瓜実(モッカジツ)」という名の漢方薬として、疲労回復や痙攣(けいれん)を沈める作用や利尿効果があるといわれています。
暑さ寒さのいずれにも強く、育てやすいといわれるボケ。庭木はもちろん、生け垣や盆栽として楽しむのもいいかもしません。
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