植物を育ててみたいけど、よくわからない、難しそう、枯らしたらどうしよう。という不安を抱えている方もおられるでしょう。植物の楽しみ方は多岐にわたります。大げさにいうと無限にあると思います。
というわけで、今回は場所がなくても手軽に楽しめる、小さな鉢植えを提案したいと思います。園芸を楽しむひとつのヒントになれば幸いです。いろいろな植物がありますが、今回は観葉植物と多肉植物の小さな鉢植えを紹介します。
観葉植物の小さな鉢植え
観葉植物は耐陰性が強く、室内で栽培できる種類もたくさんあります。俗にいう、ミニ観葉植物は、園芸店などで広く取り扱っています。
鉢は底に穴が空いていて、水が抜けるものなら何でもOK。用土は観葉植物用や室内園芸用の培養土が使いやすいです。室内の日当たりが良い場所なら問題なく育ちます。春~秋はベランダなど、風通しの良い明るい日陰などに置くと、機嫌が良いです。寒さに弱いものが多いので、冬は室内が無難です。室内でも、日当たりの良い場所を選びましょう。
生育旺盛な種類なら、1年くらいで鉢内が根でいっぱいになってしまいます。その場合、ステップアップして、一回り大きな鉢に植え替えて育ててみましょう。
多肉植物の小さな鉢植え
観葉植物同様、多肉植物もミニ苗が園芸店などで広く出回ります。奇妙だったり、愛らしかったり、個性的な姿のものが多く、一株でもちょっとした存在感があります。
観葉植物に比べると、生長のゆっくりしたものが多いです。小さな鉢でも植え替えずに、案外長い期間育てられます。
置き場所は日当たりの良いベランダが適しています。雨が当たる場所は、過湿になるので避けます。室内での栽培はあまり適さず、日照不足で間延びしたり、元気がなくなったりすることが多いです。冬は寒さを避けるため、室内に移動しますが、できるだけ日射しのある場所を選びましょう。
楽しむヒント
植物に似合う鉢を選ぶのも楽しみのひとつです。室内に置く場合、受け皿に凝ってみるのも面白いでしょう。同じ鉢植えでも、受け皿を変えると印象が変わります。
小さな鉢は土の容量が少なく、非常に乾きやすいです。乾きやすいということは、水やりの回数が多くなり、手間と感じるようになるかもしれません。用土にバーミキュライトなどを混ぜて、保水性を高めるなど、用土にも工夫してみましょう。
さらに工夫してみる
さらに一歩踏み込んで、化粧砂を使ってみるのはいかがでしょう?
化粧砂は鉢植えの表面を砂などで覆うことです。表土をデコレーションして、見栄えを良くするのが目的です。
一般的には水はけのよい砂質や礫質の土を用います。鉢の縁ギリギリまで敷いてしまうと、水やりのとき化粧砂が流れ出ることがあるので、量は加減しましょう。
さいごに
いかがだったでしょうか。小さな鉢でも、工夫次第で楽しみ方はさまざまです。少しでも植物を育てるおもしろさを知ってもらえればうれしいです。手間がかからないことも大事ですが、なにより楽しんで育てることが、長続きする秘訣だと思います。
(ヤサシイエンゲイ 小林昭二)