公園の花壇や道沿いなどで見かける、オレンジや黄色のマリーゴールド。どなたも1度は目にされたことがあるのではないでしょうか。
ところで、マリーゴールドにはコンパニオンプランツとしての働きがあることはご存じですか?
コンパニオンプランツとは、「一緒に植えることで、成長に良い影響を与えるとされる植物」のことです。例えば、病害虫の被害に遭いにくくなったり、生育が良くなったり、野菜なら風味や味が良くなったりするともいわれています。
そう、マリーゴールドは、コナジラミやセンチュウを遠ざけることが知られています。特に一緒に植えると良いとされているのは、トマトやジャガイモ、キュウリ、ダイコンなどの野菜です。その優秀な働きゆえに「植物のお医者さん」ともいわれるほど、コンパニオンプランツとして優秀な存在なのです。
マリーゴールドの品種には、フレンチ・マリーゴールド(丈15cm~40cm、花は小中型)やアフリカン・マリーゴールド(丈50cm~2m、花壇向き)などがありますが、フランスやアフリカとは無縁のメキシコ原産、日本にやって来たのは江戸時代の寛永年間です。
マリーゴールドの花は1~2週間で枯れてしまいます。しかし、1株にたくさんのつぼみがつき、次々と咲いていきます。そのため、たいてい4~10月くらい(場所によっては12月)まで花を楽しむことができるのです。さらに、マリーゴールドは種類が豊富で、種まきでも挿し木でも、芽が出やすく育てるのもあまり手間がかかりません。
種まきには4〜5月が適していますが、9月頃は苗を植えるのにちょうどよい時期。秋に咲くマリーゴールドを楽しむことができます。鉢植えやプランターの寄せ植えなどに挑戦するのもお勧めです。
- マリーゴールドの花言葉:「嫉妬」「絶望」「悲しみ」
(エバーグリーン編集部 愛垣)
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