[お盆]お盆に飾る花、どうしたらいいの?|エバーグリーン

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もうすぐお盆。帰省される方も多いことと思います。さて、お盆と一言でいっても、お盆の行事は、地域によって時期も方法もさまざまです。特に新盆のときには、故郷から遠く離れた花屋からお任せで送るというのは、あまりお勧めできません。もし送るのであれば、その地域のお盆のことをよくわかっている花屋に注文するといいですね。

さてここからは、花屋の立場から、お盆に飾るお花の事について一般的なお話ししますね。

 

ホオズキ(法月、鬼灯)

オレンジ色のホオズキはお盆に欠かせないものです。お盆に精霊は、迎え火や提灯の火を頼りに帰ってくるといわれており、ホオズキはその火に見立てて盆棚に飾られます。ホオズキの産地はほとんどが九州(大分や長崎)、ほかに静岡や長野ですが、今年は大分の豪雨の影響をうけて、出荷量が減る見込みなのでどうしても欲しいという方は早めに花屋に予約したほうがよさそうです。それでも手に入らない方もいらっしゃるかもしれませんが……。

ホオズキの根の部分に含まれているヒストニンという成分は、妊婦さんに与えると流産の可能性があり危険ですので、十分に注意してくださいね。

今年は出荷量が少ない!?

今年は出荷量が少ない!?

 

ハス

仏教とハスの花は密接な関係があります。ハスはインド原産で、仏教では最上の花、極楽浄土に咲く花とされています。仏様の台座もハスの花の形をしていますね。色々なところにハスが登場します。

ハスは7~8月に咲きますから、お盆に飾る地域が多いのも頷けます。ハスの葉に、洗った米や賽の目に切ったナスやキュウリをのせてお供えする地域もありますね。ハスの花や葉は生け花で使われたりもしますが、水揚げが非常に難しく、専用の水揚げポンプもあるくらいです。ですから、ハスの蕾を買ってお供えしても、咲かせるのは難しいと思われます。また、その実を飾ることもありますが、これはドライにすることもできますよ。

仏教と密接な関係があるハス

仏教と密接な関係があるハス

ハスの実はドライにしても

ハスの実はドライにしても

 

パンパスグラス

南米原産のイネ科の植物です。お盆の時期にはまだ、トウモロコシのように何層もの皮に覆われているため、ナイフで皮をむき、乳白色の穂を出して飾ります。外に生えている状態のパンパスグラスは草丈が高くて圧巻。秋には自然と穂がふわふわと出てきます。ふさふさのドライの状態も使いやすいのでハロウィンのころまで流通する花材です。

右上の白い穂

右上の白い穂

 

このほか、キクを始めとして、アスターリンドウケイトウ、スターチスなどもお盆によく使われます。

 

お盆におススメのアレンジ

ピンクダリアとシンビジウム、リンドウ、蓮の実とぶどう

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黄色いカラーとクルクマ、ブバルディア、シンビジウム、アスター、リンドウ、カーネーション、オーニソガラム、リューカデンドロン、リシアンサス

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フトイ、リンドウ、アジサイ、蓮の実

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いつもは遠く離れていてなかなか仏様に手を合わせることがないというかたも、お盆に故郷に帰ったときくらいは、積極的にご先祖様の供養をしたいものですね。

 

(高橋植物園 高橋さやか)


黄色いカラーとクルクマ、ブバルディア、シンビジウム、アスター、リンドウ、カーネーション、オーニソガラム、リューカデンドロン、リシアンサス