[タマリンド]お庭レシピ 番外編 スーパーで見つけた不思議なフルーツ!?|マメ科タマリンド属|エバーグリーン

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暑い夏、熱帯地方の食べ物で乗り切る?

筆者の作業場がある千葉県いすみ市。ある日、スーパーに行くとタイ・フェアなるものが開催中、そこで販売されていたのが箱入りのタマリンド。珍しいものには目がない筆者、……誘惑に負け購入。ワンコイン以下で買えました! ちなみに、コロナの影響で輸入量が減り、さらに日持ちしないフルーツのマンゴーよりも日持ちするタマリンドが日本でも出回るようになったのだとか。

箱入りのタマリンド

箱入りのタマリンド

 

保存は冷蔵庫で約3~5か月だそうです。

 

タマリンドってどんな植物?

タマリンドはマメ科ジャケツイバラ亜科(仲間にはジャケツイバラ、サイカチ、カワラケツメイなど)、タマリンド属(チョウセンモダマ属とされることもある)の熱帯アフリカ原産の植物。なんと、高さ20~25mにもなり、6~10年後に7~15cmくらいの大きなそら豆のような実を付けます。実はソラマメのさやのように薄い殻に包まれ、殻の中のタネの周囲の果肉を食します。

タマリンド

タマリンド

 

誘惑に負け、食してみた

人生初のタマリンド。ドキドキしながら茶色の皮を割ると、ねっとりとした実が登場。好奇心に負け、まずは一つ。ねっとりとした甘さがあり、どこかで食べたような味。口の中に酸味が残るなかなかの味に、二つ目を食べながら、「この味は……」と記憶をたどると、インド料理店で使われるあのチャツネに行きつく。ちなみに、チャツネはインドを中心に使われているペースト状の調味料で家庭により材料はさまざまですが、現地ではタマリンドが使われることが多いのだそうです。

こんな実。本当に中は柔らかいのかなぁ~

こんな実。本当に中は柔らかいのかなぁ~

皮をむくとねっとりとした実が登場

皮をむくとねっとりとした実が登場

 

正直、筆者好みの味でした。

 

普通に食べるだけではつまらないのでほかの食べ方を

タマリンドはそのまま食べるだけなく、皮をむいた実を水に入れタネをとり、ペースト状にしたものを調味料としてタイ料理などの調味料として使うこともできます。ちなみに、タマリンドペーストは日本国内で販売されています。また、このペースト状にしたものは、水や炭酸で割ると簡単にジュースになるそうです。

手順は、皮をむいて水の中でふやかす。水の中で洗うようにしてタネを取り出す。

ミキサーなどで攪拌するとこんな色に

ミキサーなどで攪拌するとこんな色に

 

お好みで今回はヨーグルトドリンクをプラスしたり、甘味が足りない場合はシロップなどを入れてもOKです。

 

タマリンドにはこんな効果も

原産地のアフリカなどでは、樹皮は強壮作用、葉の汁は関節の炎症や目の痛み取り、果肉は整腸作用や解熱の効果があるとされ、民間薬として使われてきた歴史があります。なかでも果肉の酸味は疲労回復効果、整腸作用さらに肥満予防の効果もあるのだとか。お腹の弛みが気になる方はこのタマリンドを食生活にプラスするのもいいかも。なお、タネはコーヒーの代わりとして用いられ、こちらも民間薬とされるそうです。

 

(グリーンアドバイザー 藤依里子)


こんな実。本当に中は柔らかいのかなぁ~