もう7月。
7月といえば、そう、七夕ですね。七夕が待ち遠しかった子どもの頃を懐かしく思い出します。
七夕をお祝いするのは日本だけではありません。お隣の中国では大人も待ち焦がれる一大イベント。バレンタインデーと同じくらい大切な、愛を伝えあう日、「恋人の日」なのです。未婚も既婚も問わず、公に愛を伝えあう日なのだとか……。
もちろん起源は織姫と彦星。そしてクリスマスと同様にプレゼントを贈り合います。プロポーズにうってつけと、高級ホテルも予約でいっぱいなんですって(笑)。旧暦の七夕にお祝いするため毎年日にちは変わり、今年は8月28日だそうです。
そしてプレゼントに一番人気があるのはお花!!
中国でも日本と変わらず選ばれるのはやはり赤いバラ。このほか、クマのぬいぐるみも人気があるそうです。クマのぬいぐるみのブーケ、なんて想像もつかないようなプレゼントもあるそうですよ。日本でもこのロマンティックな行事が日本でも広まって花を贈り合う習慣ができたらいいなと思います。
涼しげで、夜空を連想する青いお花や星型のお花を探してみました。自然界には青い花は少ないといわれていますが、花屋に行くといろいろな種類がありますよ。
たとえば、キキョウ。アストランティア、デルフィニウム、オキシペタラム(ブルースターとも呼ばれている水色のお花です)、アガパンサス。ブプレウルムという緑のお花もよく見ると星型です。形だけでなく、星空にちなんだ品種名のお花もあります。
天の川という品種名のハラン(緑の葉もの)やミルキーウエイ(天の川や銀河という意味の英語)という品種名のカラーや多肉植物もあります。アルタイルという品種のカスミソウも有名です。
宮崎県で育成されたデルフィニウムの品種名はベガやポラリス、リゲルやレグルスなど、星座に因んでつけられています。この時期、私の一押しはルリタマアザミ。丸いお花が惑星に見えませんか。夜空の色に染めたカスミソウも人気です。
このように、探し始めたらきりがありません。
そこで、私も七夕におススメのアレンジを作ってみることにしました。
夜空の色のクレマチス、アストランティア、アジサイ、ブプレウルム。アガパンサス、天の川みたいなタニワタリ エメラルドウエーブ(右の方に入れた緑の葉)も入れたアレンジ、いかがでしょうか?
今年の七夕は、花屋に夜空を探しに出かけてはいかがですか?
(高橋植物園 高橋さやか)
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