華やかで気品溢れる美しさゆえに“花木の女王”とも呼ばれるシャクナゲ。広島市の郊外にある『花みどり公園 ふれあいの里三国』には、約170品種、5,500本のシャクナゲが植えられており、4月上旬から5月下旬にかけての2カ月間に、次々と花を咲かせます。お天気にも恵まれたゴールデンウイークに、見頃のシャクナゲを見に出かけてみました。
シャクナゲが植えられているのは、花みどり公園の敷地の約4分の1を占める「シャクナゲの国」。3.9ヘクタールにも及ぶ広大な園内に、シャクナゲが咲き誇っていました。
まず、出迎えてくれるのが、大展示室と育成温室。室内外に見頃を迎えた鉢植えのシャクナゲたちが展示されていました。
美を競う女王たち、ずらりと並ぶシャクナゲが圧巻
シャクナゲは、ツツジ科ツツジ属の植物で、ツツジによく似ていますが、花びらのフリルのようになっていて、まさに女王様のドレスのよう。
シャクナゲには、野生種と園芸種があります。ここに並んでいるのは、西洋シャクナゲと呼ばれる園芸種。アジア産の野生種のシャクナゲが欧米に渡り、交配育成されたものなのだそうです。花みどり公園には、園芸種だけでなく日本や台湾が原産の野生種もたくさん植えられています。
「シャクナゲの森」やさしい女王たちに囲まれて…
大展示室を出て奥に進むと「シャクナゲ広場」「シャクナゲの森」へと続きます。
森の入り口には、大きなシャクナゲの木。太陽という品種名にふさわしい大きさと華やかさです。
森の中に一歩足を踏み入れると、優しい色合いのシャクナゲが咲き誇り、濃い緑と木漏れ日のコントラストが絶妙の美しさを演出しています。汗ばむ陽気の日でしたが、森の中では、時折吹く風が心地よく、広い園内を歩き回った疲れも忘れるほど。
ここ「花みどり公園」のシャクナゲは、例年5月下旬までが開花時期だそうですが、係の人によると今年は少し早いそう。興味のある方は、ぜひお早めにお出かけくださいね。
- シャクナゲの花言葉:「威厳」「荘厳」「危険」
(エバーグリーン編集部 まえだようこ)
- 前の記事を読む(あまーいお菓子に変身。元気がなくなったビオラの楽しみ方。)
- 次の記事を読む(虫除けになるハーブ)