ガーデンネックレス横浜とは
ガーデンネックレス横浜は、ガーデンシティ横浜を推進するプロジェクトのひとつ。2023年3月25日~6月11日までの期間で行われ、2027年国際園芸博覧会に向けての花と緑の取り組みのひとつでサクラ、チューリップ、バラが横浜で楽しむことができます。
そんなプロジェクトのなかで、5月11日~15日までの期間、『ローズフェアwith趣味の園芸』が横浜市役所アトリウムほかで開催されました。また5月11日~14日の期間フラワー&ガーデンショウ横浜2023も同時開催。ワークショップとして寄せ植えなどもあり、筆者も12日と14日には園芸相談員として参加させていただきました。
ローズフェアwith趣味の園芸、バラの香りに包まれた会場には美しい音楽も!
この催事のテーマは、バラ好きの音楽家の庭。さまざまなバラを中心に、春を彩る花たちの競演が楽しめました。もちろん、会場では演奏会も行なわれ夢心地気分の空間で新しいバラたちに出あうことができました。
イベントは終わってもガーデンネックレス横浜は続く
公式パンフレットや2023年5月3日~6月11日まで開催のローズウィーク2023のマップによると、美しいバラに出あうのはこれからでも大丈夫。たとえば横浜イングリッシュガーデンは5月28日までの期間は横浜イングリッシュガーデンローズフェスティバルとして約2200種2800株のバラたちを楽しむことができ、このシーズンは早朝プレミアム開園が行なれているとか。目覚めたばかりのバラの香りを楽しみたいならぜひ。
そのほか、アメリカ山公園では6月2~3日にはフラワー&グリーンマーケットが開催されワークショップが行なわれることになっています。5月6日~21日までの山手ローズウィークでは青空の下でバラの香りを楽しみながら音楽に酔うこともできるローズコンサートが開かれました。もちろん、横浜市役所の周辺エリアもバラが溢れ、インスタ映えするスポットが多数あります。
横浜とバラのつながり
横浜はバラが似合う都市とされ、多くの公園などでもバラを目にすることができます。これは、横浜開港時に貿易商によって洋バラが持ち込まれ、居留地や外国人の住宅でバラが咲き、その美しさからやがて出入りの植木職人などが日本人宅にも植えるようになったからとされます。大正時代になると新種のバラも多く輸入され富裕層から一般市民へとバラの栽培は広がったことで、今でも開港記念日は「バラ祭」とも呼ばれています。
関東大震災で横浜は大きな被害を受けることになりますが、その被害をアメリカが義援金などで救済。そのお礼にサクラの苗などをアメリカシアトルに送ったところ、米日親善の証として200種3000株のバラが届けられ野毛山公園、山下公園で栽培されるようになります。その後、戦災を超え1949(昭和24年)に行われた、日本貿易博覧会では「バラ展覧会」も行なわれました。その後、横浜では1989年に市の花としてバラが制定され、横浜とバラの関係はより一層深くなったのです。
(グリーンアドバイザー ふじえりこ)