最近、人気らしい青い花
先日、沖縄に行ったときのこと。青い色のクリームのシュークリームが売られていてひどく気になったのですが、そのあまりの鮮やかな青に、ついぞ手にすることはしませんでした。が、帰京して都内の花屋さんをのぞくと、その店頭になんとその青い(花の)苗が販売されているではありませんか。さっそく購入し庭先に植えてみましたが、連日の30℃超えでダメになったものだと思っていたら、ありゃ!? 鮮やかな青い花が……、ということで今回はこの青い花・バタフライピーを紹介します。
6~9月にかけてコバルトブルーの美しい花を咲かせます。一日花で夕方には萎みます。グリーンカーテンなどでも注目したい。
なんとマメ科!
バタフライピーの和名は蝶豆(チョウマメ)。由来はその名のとおり、花がチョウのような形をしているから。東南アジアでは昔から知られ、美容や健康に効果があるとされてきたようです。
沖縄県では2021年3月にバタフライピー産業推進団体(通称:BPG)が発足し、県内で生産・加工・販売を通して産業化する試みもスタート。ちなみに、本土では一年草扱いですが、沖縄県では年間を通して青い花を見ることができるのだとか。
そして、この青い花は見た目の愛らしさだけではなく、抗酸化物質ポリフェノールのひとつアントシアニンを多く含むことからアンチエイジング効果が期待されるほか、血液循環をよくしたり、眼精疲労の予防、メタボリックシンドロームの予防効果などがあるとされているスーパーフードなのです。
その使い方は?
よく知られている使い方は、ハーブティー。フレッシュなら摘み取ったばかりの青い花をカップに入れ湯を注ぐだけ。美しいブルーのハーブティーになります。また、カンキツ類の果汁を加えることでブルーがピンクに変わるので色の変化を楽しむこともできます。
ちなみに筆者は行ったことはありませんが、タイやマレーシアではこのバタフライピーを利用した青いご飯もあるのだとか。青いご飯の炊き方は、まず花の花びらを煮出し、その色素とともにご飯を炊くだけ。ご飯を青くする理由は「カワイイから」とか「子どもが喜ぶから」といったことから始まったのだそうです。日本でこの青いご飯を食べることができるお店を筆者は探せませんでした。しかし、バタフライピーの花を乾燥させたものは通販などでも数百円程度で販売されていますので、気になる方はお家で作ってみてはいかがでしょうか。
ハーブティーをアレンジして楽しむ
ハロウィン・クリスマス・お正月・バレンタインデーなど、イベントシーズンにはバタフライピーの青いハーブティーを使ってアレンジを楽しむのもいいでしょう。
たとえば、青いハーブティーにゼライスパウダーや寒天を混ぜゼリーにしたり、ミルクを混ぜてラテにするのもインスタ映えしていいかも知れないですね。美しい青い色だけでなく、美容や健康にも役立つバタフライピー楽しみながら上手に活用を。
(グリーンアドバイザー ふじえりこ)
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