雪解けを待っていたかのように咲く「シラネアオイ」を紹介します。 キンポウゲ科シラネアオイ属の多年草で、本州(中部以北)から北海道の多雪地に分布し、山地などの落葉樹林内や雪渓の傍などに生えます。漢字で「白根葵」と表記されますが、奥白根山に多く見られることからこの名がついたといわれています。
花期は5〜7月といわれますが、比較的低地の雪田の傍などで早く見られるそうです。写真は雪渓から少し離れた湿気の多い所で撮りました。花弁のように見えるのは萼で、直径が約10cmと大きく淡紫色をしており、葉っぱも大きいのでよく目立ちます。
厳しい環境でたくましく生き抜いているのを見ると、こちらも無条件に『頑張ろう!』という気持ちになります。
(山梨市森林セラピー推進協議会 森林セラピスト / 四十物治夫(あいものはるお))