植物図鑑
シラネアオイ
シラネアオイ属
シラネアオイ
学名:
Glaucidium palmatum
〔基本情報〕
日本海側の多雪地でみられる高さ15~60cmの多年草。
林縁・林内、雪渓や雪田のそばなどにはえ、しばしば大群落となります。
横に這う太い根茎をもち、その先に1つの根出葉か1本の花茎がつきます。
根出葉には長い葉柄があります。
花茎には2個の葉が互生し、長さ9~25cm、幅10~27cmで掌状に5~15裂します。
葉は果実期には長さ・幅とも30cm以上になります。
茎につく葉にも葉柄があります。
花茎の先に径5~12cmの花を単生し、花の下には苞葉があります。
花には花弁はなく、4枚の萼片が淡い紫色に色づき、花弁のように見えます。
まれに白色のものもみられます。
雄しべは多数あり、雌しべはふつう2個あります。
花茎は開花後に伸びます。
果実は袋果で、種子は扁平で周囲に翼があります。
〔栽培〕
増殖は実生、株分けによります。
種子はとりまきにします。
実生の場合、開花までは発芽後数年かかります。
半日陰で水はけ、水もち、通気性がよい土壌を好みます。
風通しがよく、年間を通して強い陽ざしや乾燥を避けられる場所で育てます。
地植えの場合は落葉樹の下が適します。
乾燥も多湿も嫌います。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
肥料が不足すると花つきが悪くなるので、施肥は元肥のほか早春、開花後、秋に緩効性化成肥料を施します。
病虫害としては軟腐病、白絹病、ナメクジ、ヨトウムシなどがあります。
〔備考〕
日光白根山が古くからの有名な産地であることから名がつきました。
名前
シラネアオイ(白根葵)、Japanese wood poppy
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、4月、5月、10月、11月
花咲く季節
5月、6月、7月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(北海道:日高地方以西~本州:中部地方以北)
形状
草丈・樹高
150〜600mm
葉の形
分裂葉
葉の生え方
互生、根生
縁の形
鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
花弁の数
花の色
紫、桃、白
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け
日照条件
半日陰
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐寒性
用途適性
鉢植、公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
軟腐病、白絹病
虫害
ナメクジ、ヨトウムシ
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
日本固有種
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
16728
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