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2021年4月14日

[モッコウバラ]春を彩るモッコウバラ|バラ科バラ属|エバーグリーン

桜が終わって次の花なにかなと思いながら歩いていると目に入ってくるのが、フェンスや家の壁をびっしりと覆う小ぶりの花が華やな蔓バラです。

その名も「モッコウバラ」。

漢字で書くと木香薔薇です。学名ではRosa banksiae(ロサ・バンクシアエ)といい、植物園界の大重鎮、イギリスのキューガーデンの顧問を務めたジョセフ・バンクスの妻にちなんだ名前です。

華やかさが人気の八重咲

華やかさが人気の八重咲

 

木が香るという名がついているこのバラですが、よく見かける薄黄色で八重咲のモッコウバラには芳香はありません。白色もしくは薄黄色でも一重の品種は、爽やかにジャスミンに似た芳香があります。生長が早く挿し木でも殖やすことができるうえに病害虫が少ないため大変育てやすく、さらにバラ特有の刺がないのでバラの栽培初心者にはオススメのバラです。

ただし剪定の時期にはお気をつけください。モッコウバラは1期咲で、1年に1回しか咲く時期が来ません(ほかのバラには春と秋の2期咲くものもあります)。花芽は8月末までに形成されます。9月以降に剪定するとできた花芽を切り落としてしまうことになるので、剪定は花後から8月までに終わらせましょう。剪定する枝はその年に伸びた長い枝とほかの枝に絡まりやすい短い枝や枯れた枝などです。株全体のバランスを見ながら、長く伸びた枝を半分くらいの長さまで切り戻します。

10月以降に落葉し枝本体が見えやすくなったら、直立している枝を地面と平行になるように曲げながらフェンスやアーチに固定していきます。一気に力を込めると折れてしまいますが、曲げたい部分を手で握りしめもう一方の手でゆっくり曲げていくと折ることなく誘引できます。地面に対して平行にすることによって翌年の花付きがよい枝を育てることができます。

蔓が伸びるが、フェンスなどには紐やワイヤーで留めること

蔓が伸びるが、フェンスなどには紐やワイヤーで留めること

 

生長が早く、大きくなるのが好きなバラなので庭植えにするときはスペースを広めに確保して、鉢植えでもなるべく大きな鉢に余裕を持たせて植えてください。多肥を嫌うので、可愛がりは禁物ですよ!

 

渋谷区ふれあい植物センター 宮内元子

華やかさが人気の八重咲