こんにちは。エバーグリーン編集部のたなかです。
沖縄地方の梅雨入りが発表されましたね。日本各地で梅雨入りの声が聞こえるのももう間近ですね。
さて、近くのお寺にビワ(枇杷)の実がなっているのを見つけました。日本では、ビワ(枇杷)は梅雨の時期に実がなるので、二十四節気の芒種<ぼうしゅ>(例年6月6日頃)から、小暑<しょうしょ>(7月6日頃)までの仲夏の季語とされています。
古代中国では、月の満ち欠けによる太陰暦が使われていました。しかし、太陰暦は、太陽の位置が考慮されていなかったため、季節にズレが生じてしまいました。しかし、農作業など人びとの暮らしには春夏秋冬の季節を知ることが必要だったため、考案されたのが「二十四節気」です。
中国の戦国時代に考え出された二十四節気が日本で用いられるようになったのは江戸時代。その時期に咲く花、実る実は、毎日の暮らしの目安となるだけでなく、季語となって俳句や連歌にも使われるようになりました。
枇杷黄なり空はあやめの花曇(素堂)
青空を背景に青々とした葉っぱとたわわに実る濃い黄色のビワの実を見て、季節の移ろいを感じる。なんだか少し気持ちが豊かになったような気がしてきました。
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