[サンシュユ]春と秋に存在感を示すサンシュユ|ミズキ科サンシュユ属|エバーグリーン

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早春の黄色の花と秋の真っ赤な果実がよく目立つ「サンシュユ」を紹介します。

ミズキ科サンシュユ属の落葉小高木で、朝鮮半島北部から中国大陸が原産といわれています。日本には江戸中期に薬用として入ってきたとされ、日本各地に植えられているよそうです。新宿御苑や小石川植物園などでも見ることができます。

山梨市内里山のサンシュユ(3月下旬)

上下とも山梨市内里山のサンシュユ(3月下旬)

上下とも山梨市内里山のサンシュユ(3月下旬)

 

サンシュユは、ハルコガネバナアキサンゴとも呼ばれています。上の写真の花が黄金色に見えますね! 桜(ソメイヨシノ)より早く咲いて、桜が散った5月上旬ごろまで残っています。

サンシュユの実(7月下旬)

サンシュユの実(7月下旬)

サンシュユの実(10月上旬)

サンシュユの実(10月上旬)

 

上の写真は、緑の果実が一部赤くなり始めているのがわかります。秋には2枚目のように真っ赤に熟します。詳しくはエバーグリーン植物図鑑のページを参照ください。

『廣川 薬用植物大辞典』によるとサンシュユの種子を除いた乾燥実は、補腎・滋養強壮・めまい・耳鳴りなどに効能があるとされています。赤く熟した実はそのまま食べられますが、少し酸味があって特段おいしいとは感じませんでした。また“この実をアルコール漬けにしたもの飲み続けると歳を取らない(強壮剤)”ともいわれているようですが、確かめてはいません。

サンシュユは早い春を感じさせてくれるうえに秋は自然の恵みを届けてくれます。夏は周りの木々(の葉っぱ)と同化し、冬は葉っぱが落ちてしまい忘れられてしまいますが、四季の移り変わり(循環)によって変化を見せてくれるおもしろい樹木ですので、興味があれば心に留めておいてください。

 

山梨市森林セラピー推進協議会 森林セラピスト / 四十物治夫(あいものはるお))


 

山梨市内里山のサンシュユ(3月下旬)