[ツクバネソウ]まるで羽根突きの玉|シュロソウ科ツクバネソウ属|エバーグリーン

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今回は「ツクバネソウ」を紹介します。漢字で“衝羽根草”と書きます。シュロソウ科ツクバネソウ属の多年草で、北海道から九州の山地の林床などに生えます。以下の4枚はツクバネソウの花の生長がよくわかる写真です。花期は、5〜8月です。

開花したところ:取立山・福井県(5月下旬)

開花したところ:取立山・福井県(5月下旬)

まだ緑色の雌蕊と雄蕊が成長:頭巾山・京都府(5月中旬)

まだ緑色の雌蕊と雄蕊が成長:頭巾山・京都府(5月中旬)

4本に裂けた雌蕊が茶色に変り巻き込む:経ヶ岳・福井県(6月下旬)

4本に裂けた雌蕊が茶色に変り巻き込む:経ヶ岳・福井県(6月下旬)

球形に黒く熟した果実:乙女湖周辺・山梨県

球形に黒く熟した果実:乙女湖周辺・山梨県

4枚の羽根部は不確かですが、この写真で、“羽根突きの玉か!”と納得ですね。エバーグリーン植物図鑑に花などの詳細な紹介がありますので、そちらも参照ください。

ツクバネソウはあまり目立ちませんが、土から芽を出してから黒く熟した果実を付けるまでさまざまな変化を見せてくれるので、春から早秋まで楽しみな山野草の一つです。

ツクバネソウ(エバーグリーン植物Q&A)

ツクバネソウ(エバーグリーン植物Q&A)

参考までにビャクダン科の低木「ツクバネ」をご紹介します。実はまだ緑色ですが熟して茶褐色に変わると、まさに羽根突きの羽根そのものになります。どちらも名前の由来がうなずけますね!

こちらはツクバネ。まだ緑色ですが、熟すと……

こちらはツクバネ。まだ緑色ですが、熟すと……

 

山梨市森林セラピー推進協議会 森林セラピスト / 四十物治夫(あいものはるお))


 

球形に黒く熟した果実:乙女湖周辺・山梨県