植物図鑑
ツクバネ
ツクバネ属
ツクバネ
学名:
Buckleya lanceolata
〔基本情報〕やや乾いた山地の林内や林縁でみられる高さ1~2.5mの落葉小低木。
おもにスギやモミなど針葉樹を奇主とする半寄生性で、葉緑素を持つため光合成もおこないます。
よく枝分かれし、枝は水平に出るかやや垂れます。
若い枝は緑色です。
葉は対生する単葉で、長さ3~7cmの広披針形で、葉先が尾状に伸びます。
葉の縁は全縁または浅い鋸歯があります。
短い葉柄があります。
雌雄異株です。
雄花は枝先や枝の上部の葉腋に出る集散花序につき、雌花は枝先に単生します。
雄花・雌花とも径4mmで、花被が4裂し、淡い緑色です。
雄花には雄しべが4個があります。
雌花には4枚の大きな苞があります。
果実は長さ1cmで楕円形の堅果で、先端に長さ3cmほどに大きくなった4枚の苞がつきます。
〔利用〕若葉や果実を食用にします。
〔栽培〕増殖は実生によります。
種子はとりまきとし、宿主の根元に埋めます。
種から育てると雌雄が出るので、数個播いて雄株・雌株とも揃うようにします。
必ず宿主と一緒に植え、宿主も枯らさないようにします。
日向~半日陰で風通しがよく、水はけ・水もちのよい土壌を好みます。
夏の強い直射日光や西日は避けるようにします。
水やりは過湿にならないように注意し、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
宿主に影響がなければ、やや乾燥気味のほうがよいです。
施肥は宿主が健全に育つように施します。
植え替えを行う場合は、根を絶対に崩さないように注意し、大きな鉢に移します。
病虫害は特にありません。
〔備考〕果実の形を羽根つきの羽根に例えた名です。
名前
ツクバネ(衝羽根、突羽根)
生活型
低木
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
半寄生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
花咲く季節
5月、6月
実のなる季節
10月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:岩手県・山形県以南、四国、九州北部)、中国東部
形状
分枝
草丈・樹高
1000〜2500mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
対生
縁の形
全縁、鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
単生、集散花序
花弁の数
花の色
緑
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種
日照条件
日向、半日陰
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
鉢植
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
実、葉
毒性
有用
食用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
19460
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