今回は春を代表する花のひとつ、「エンレイソウ」を紹介します。シュロソウ科エンレイソウ属の多年草で、北海道〜九州の山地の林内のやや湿った場所に生えます。
次の写真は「シロバナエンレイソウ」です。上のエンレイソウと同じようなところに生えていました。外花披片が20〜27mmあって細長く、先がとがっています。また、内花被片(ないかひへん)は花弁状をしており白色で、外花被片よりも長いのが特徴です。
最後の2枚の写真は、利尻岳で撮った「オオバナノエンレイソウ」です。
「オオバナノエンレイソウ」は既出の「シロバナエンレイソウ」に似ていますが、内花被片がさらに大きく、長さが25〜40mmになり先は尖らないので違いは見分けできます。
オオバナノエンレイソウが私の母校の校章(徽章)デザインのべースになっていることを認識したのは、数年前の同窓会の席ででした。上の写真を見た友人から『これだよ!』と言われたことで明確になりました。入学したころ話題にのぼったかも知れませんが、その当時はまったく植物に感心がなかったので記憶にも残っていなかったのでしょう(苦笑)。
(山梨市森林セラピー推進協議会 森林セラピスト / 四十物治夫(あいものはるお))
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