私が初めて「クサボタン」に出あったとき、その実(写真3、4枚目)を見て「変った花だなあ」と思いました。
名前の由来は、葉が牡丹のそれに似ていることからです。「クサボタン」は写真の如く可憐な花ですが、花が終ると様子が一変します。実に羽根を付けたようになるので、違う植物かと勘違いしてしまったほどです。
この痩果(そうか)は長さ2~3.5mmの痩せ倒卵形で、15~20mmの花糸が残ります。この花糸に斜め上向きの細くて長い毛が付き、それが羽根のように見えます。
淡い香りのほか、葉、茎、花、実、それぞれの手触りが楽しめる草花の一つです。風に揺れる花や実を愛でるとともに、ぜひ、香りや触角も体験してみてください!
(山梨市森林セラピー推進協議会 森林セラピスト / 四十物治夫(あいものはるお))
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