[ドクダミ]お庭レシピ 第20回 ドクダミ|ドクダミ科ドクダミ属|エバーグリーン

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今回はお庭で育てなくても、気が付くとに生えていて「あっ、困った!」と頭を抱えてしまうことも多いドクダミ。筆者ももちろん好んで育てているワケではありません。そんなドクダミを今回はお茶にしてみました!巣篭り生活でガーデニングや健康保持のお散歩やジョギングで見つけた方はお試しくださいね。

ドクダミ茶

ドクダミ茶

 

庭先の邪魔者「ドクダミ」

庭先の邪魔者「ドクダミ」

 

ドクダミって「毒あるんですか?」

え~、そんなこと言う人まだいるの?と多くの園芸家の方はいいますが、植物を知らない方にとっては、そのネーミングからドクダミには毒があると思っている方も少なくないようです。筆者の場合も知り合いが体調が悪いと言ったので、「ドクダミのお茶でも…」と言ったところ、目を吊り上げ、声を荒げて「殺す気か!冗談でも言うな」と激怒されました。まぁ、あの独特の匂いではそう思ってもしかたありませんね。

ちなみに、このドクダミの名前の由来を調べてみると、その語源は毒を止めるという意味の「毒痛み」。そのため別名はジュウヤク(十薬)で知られ、日本のセンブリゲンノショウコとならぶ三大薬草のひとつです。昔ながらの民間療法では皮膚の炎症や利尿に効果があるとされています。

 

ドクダミをお茶にするには?

ドクダミに限らず、野草茶を作る工程は、乾かす➡焙じる➡湯を注ぐのこの3工程が基本です。ドクダミの場合は、まず採取。ドクダミを集めます。採取時期は、薬効成分が高まる花の咲く少し前だとされています。採取したドクダミは、キレイに洗います。その後、影干して乾燥させるか、あるいはフードドライヤー(食品乾燥機)でカリカリになるまで乾燥させます。次に、フライパンなどを使って焙じます。焙じる方法は、フライパンを弱火にかけ 手で触れることができる程度の熱さにしたら、そこに適当な大きさに切ったドクダミを入れ、手で揉むようにしながらカラカラと音がし、なんとなく焙じ茶のような香りがするまで乾煎りします。これで完成です。できあがった、ドクダミ茶はポットか急須に大匙1程度を入れ、熱湯を注ぎます。もちろん、鍋で煮出す方法もあります。ドクダミ茶の保存は、密閉容器に乾燥材と入れましょう。

摘み取り

摘み取り

乾燥

乾燥

焙じる

焙じる

 

ドクダミ茶を飲みやすくするには?

実際に作ってみるとお茶のすると、あのドクダミの独特の匂いは消え美味しいお茶になりました。ちなみに、筆者の場合はアシタバと、ほうじ茶をブレンド。ソフトな味わいになり、これなら麦茶がわりにも思えるほどで、正直、今まで捨てていたのがちょっともったいなく思ったほどです。そのため、もしドクダミを育ててみたいと思ったらハーブ用の土などで簡単に育てることができます。管理は半日陰がベスト。

 

注意・・・・

ドクダミ茶用のドクダミは除草剤を含む農薬、犬や猫の糞尿がかけられていない場所で採取を。またドクダミ茶は便秘などの改善に効果があるとされていますので、飲みすぎてしまうと下痢になることも。また、体質によっては合わない場合もありますのであくまも自己責任でお楽しみください。

 
(グリーンアドバイザー ふじえりこ)

庭先の邪魔者「ドクダミ」