こんにちは。エバーグリーン編集部たなかです。
今年は暖冬なので、あの花がいつもより早く開花しているかもと、鎌倉に出かけて来ました。鎌倉駅東口を出て、まずは鶴岡八幡宮方面へ。八幡宮にぶつかったら、右折道なりに進みます。岐れ道という信号をまた右へ。鎌倉宮を越してまたずんずん進むとようやく目的地に到着。
鎌倉駅からだと30分以上歩くことになりますが、ちょっと横道にそれると、川が流れていたり(夏は螢が見られるそう)、道端にかわいい花が咲いていたり、立ち止まったり、写真を撮ったり、ちょっとした遠足気分を味わえます。
ということで、やって来たのは「臨済宗円覚寺派 瑞泉寺(りんざいしゅうえんかくじは ずいせんじ)」。鎌倉五山に次ぐ関東十刹に列せられた格式のあるこの寺は、鎌倉時代末期に作庭師として知られた夢窓国師(疎石)によって、三方を山に囲まれた鎌倉二階堂紅葉ヶ谷に建てられました。また四季折々にさまざまな花を楽しめることから、「花の寺」としても知られています。
前置きが長くなりましたが、私のお目当ては、本堂前の黄梅(おうばい)。鎌倉市指定天然記念物(PDF)に指定されています。「各地で梅が見頃」と流れるニュースに、「今年は開花が早まるのでは?」と、期待していたのですが、さすがに早すぎたようで、何本かの枝のつぼみがようやく膨らみ始めたところ。山門脇で入場券を売っているおじさんに訪ねたところ、「去年の見頃は3月半ば。でも今年は暖冬だから2月の終わりには咲き始めるかもしれないよ」とのこと。とはいえ、さすがに1月の終わりでは早過ぎたというわけ。残念。もう一度2月末に出直すとしましょうか。
黄梅の横には、同じく鎌倉市天然記念物に指定された「冬桜」。薄いピンクの花が「寒さに負けないぞ」とばかりに、4、5輪咲いていましたよ。でも、水仙(スイセン)はほぼ満開。冬に咲く花を存分に楽しめました。
他にも、アオキの実やアセビ、ミツマタのつぼみなど、東京生まれで東京育ちの私にはあまり馴染みのない植物の名前は、先日お話を伺った植物の専門家であるニシハラサイコさんに写真を見せて教えていただきました。今までは、「わぁ、きれい」と写真を撮るだけだったけれど、こうして名前や花が咲く季節がわかると、何だかどんどん楽しさが増して来るようです。黄梅が咲く頃に、今度はニシハラさんと一緒に、瑞泉寺に出かける約束をしたので、今からとっても楽しみです。
馬酔木は咲くとこんな感じに小さな花がたくさんの可愛いベルが。
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