こんにちは。エバグリーン編集部愛垣です。
ほおずき市、朝顔市など、季節を感じさせる植木市が1年を通して日本全国で開催されていますが、その多くは春になって暖かくなる3月以降に開催されています。しかし、私の住む熊本では、ひと足早く1月下旬もしくは2月上旬から1ヶ月以上にわたって開催されるため、「日本で一番早い植木市」とも呼ばれ、多くの地域の人々が訪れます。この植木市の起源は、天正年間(1573~92年)と古く、400年以上の歴史があるといわれています
2016年の植木市の会場および開催日程は、次の通りです。
- くまもと春の植木市
会場:戸島いこいの広場
開催期間:2月1日(月)~3月10日(木)
- 第41回JA植木まつり
会場:熊本県農業公園カントリーパーク
開催期間:1月23日(土)~2月22日(月)
2箇所に分かれて開催されるようになって随分たちますが、私は、アクセスの便利さから、「JA植木まつり」に出かけることが多いです。こちらはJA加盟の生産者さん直売ということもあり、育てるコツを詳しく教えていただくことができるのが一番のメリットだと感じています。
また、JA直売ですから、農産物の特産品も目当てのひとつです。たとえば、2つに折ると、黄金色の切り口から甘い香りと湯気が立ち上る紅あずまや、収穫して1ヶ月ほど寝かせ果汁が濃くなった八朔(ハッサク)などの柑橘類、体長15cm以上の鮎の甘露煮、身が引き締まって肉汁あふれる熊本地鶏の唐揚げなど、数え上げたらきりがありません。大きな声では言えませんが(言ってますが)、欲しい花木がなくてもお散歩気分で出かけられるのが植木市の良いところではないでしょうか。もちろん、運命的な出会いでステキな花木に出会い買い求めることもありますが、気づいたら買ってきたものは酒の肴ばかりということも珍しくありません。
たくさんの花木に出会える植木市。たいてい市価より2~3割安く購入できるのも魅力です。わが家では子どもたちの誕生記念樹として、息子はサクランボ、娘はスモモを植木市で購入しました。子どもの成長を感謝すると共に、おいしい実をたくさんつけてくれるので毎年楽しんでいます。
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