秋の頃、街で甘いいい香りがすると思ったら、近くにキンモクセイやギンモクセイがあるかもしれませんよ。オレンジ色の小さな花をたくさんつけたキンモクセイをご存じの方は多いかもしれませんが、実はギンモクセイという種類もあるのです。
キンモクセイとギンモクセイ、4つ違い
- 花の色
- キンモクセイ···オレンジ
- ギンモクセイ···白またはアイボリー
- 葉の違い
- キンモクセイ···葉の縁はふつうなめらか
- ギンモクセイ···葉は全体的に丸く艶があり、縁にはふつう細かいギザギザがある
- 香りの違い
- キンモクセイ···甘い香りが強い
- ギンモクセイ···香りが弱く繊細
- 花の数と咲く時期
- キンモクセイ···花数は多め
- ギンモクセイ···花数が少なめで、キンモクセイが満開になるころに咲き始める
キンモクセイもギンモクセイも、モクセイ科モクセイ属で、原産地は中国(正確にはギンモクセイは中国~ベトナム原産)。キンモクセイの中国名は「丹桂」、ギンモクセイの中国名は「 銀桂」と呼ばれています。常緑の小高木で高さは数メートルほど。雌雄異株(雌雄が株ごとに完全に分かれている)で雌木だけに実がなります。
もっとも、キンモクセイは日本には雄株しか入ってきていないと言われており、実がならないため、挿し木で増やすしかありません。しかしまれに、実がなるモクセイの木を見かけますが、大抵はギンモクセイまたは2種の仲間であるウスギモクセイのようです。
- 花言葉
キンモクセイ:「謙虚」「気高い人」
ギンモクセイ:「初恋」
エバーグリーン編集部オススメサイト
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(エバーグリーン編集部 愛垣)
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